Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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「 ___あのなッ、確かに、もし、仮に!そう言われたのが他の奴なら、お前のことを心の底から軽蔑し、否定するだろうな。
でも、本当に先輩はそんな奴なのか!?
先輩は、お前が可愛らしい悪さしかしないから、だから一緒に居たのか?違うだろ?」
( さっきから黙って聞いていれば、酔っている所為か否か知らないが、言い訳のような御託を並べ、腕にしがみついてくる。あろう事か人伝に気持ちを伝えようと…、おまけに此方の顔を見ながら更に泣き出す始末。
いい加減にしろ、堪らず立ち上がり、相手の胸倉を掴んで此方に引き寄せた。
わざわざこんな薄汚いところまで探しに来てやったのに、先輩の事をいとも簡単に自分から奪っていったくせに、相手の姿が情けなくて此方の方が悲しくなってくる。)
「 言っておくがな、先輩は昔から、悪魔がどんな奴なのか全て知った上で、差別せずに公平な方だった!それこそ、天国で白い目を向けられてもな。
貴様が、先輩の事を思って、嫌われたくなくて突き放したのなら…、なんで既に、あんなに悲しんでいるんだ?」
( 奥歯を悔しそうに噛み締めながら怒涛のように言葉を告げれば、投げ離すように相手の服から手を離し、もう一杯水を受け取れば、「 さっさと頭を冷やせ 」と相手の前に乱暴にその水を置いた。)
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