Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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(天使の気配がして、さすがにそろそろ来るだろうと思っていたのだが、気まずくてベッドに潜り込む。
手土産にワインとデザートを買ってきたと言う相手。いつものように2人で楽しくワインを飲みながらおいしいデザートを食べるなんて最高じゃないか。
そう思うのに、どうしても気分が上がらない。天使が好きだからこそ、地獄での出来ごとを知られて幻滅されるのが怖かった。)
……レイ、悪い。今はそういう気分じゃないんだ。
ひとりにしてくれ。もう少し休みたい。
(布団に潜り込んだままボソボソと話すものだから、天使は相当ベッドに近づかないと自分の言葉を聞き取れなかったことだろう。
相手のせいではないのだ。ただ自分が、気持ちを切り替えられないだけで。
帰ってきてからずっと寝ているのだが、もう少し時間が経てばきっと回復すると言いながら顔を見せることはない。
いつもの勢いはなく、すねた子どものような有り様だった。)
(いえいえよかったです!お帰りなさい!!)
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