Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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( 本当にその通りだ、との意を込めて再度笑いかければ、変に寝癖の付いてしまった髪の毛を撫で付けながら欠伸を1つ。
あの時は、少なからず嫌われてはいなくとも、警戒するほどにも満たないただの変人程度にしか思われていないだろうと思っていた。しかし、あの日、思わずソファーで寝落ちしてしまうぐらいには自惚れてもいいのだろうかと考えたのを今でも覚えている。実をいえば、あの朝の光景は結構嬉しかったのだ。)
キミは本当にそれで一日潰してしまうから心配だよ。
…それに、僕もつい釣られちゃうんだよな。
( 欠伸したことで流れる涙を拭えば、ゴロゴロしていられると笑みを浮かべた相手に苦笑いを返す。布団に包まるのが大好きな彼は、用事さえなければ本当に一日中ベッドの上で過ごすため、此方としたは歯がゆいのだ。
だが、隣で暖かそうに横になっている姿をみると、不思議と自分までゴロゴロしたくなる、とせっかく起き上がった上半身を再びベッドに沈めて、安らかな誘惑に乗ってしまうのだった。 )
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