Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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( _例え日差しが照りつけようとも、天気さえよければ視察はかかせない。街の人々の様子、店の様子。全てが毎日新鮮で、仕事を行いながら日々を過ごしていく。
何度か、悪魔と出会った公園の傍まで行くことはあったが、少し遠慮して足を踏み入れることは無かった。仲良くなりたいという本心は変わっていないが、相手は話さえしてくれたが、天使のことをよく思っていないのを知っていて付きまとうのは気が引けたのだ。あの日も結局、迷惑をかけたな、とひたすらに反省してしまった。
そんな初対面から数日、この日も朝から出かけ、街の中を散歩していたが、少し涼みたくなって近くの喫茶店へと立ち入った。
基本服装が白いため清々しく見えるが、やはり幾らか汗はかく。窓際の席を好んで選べば、冷たいアイスティーをにこやかに店員へ注文し、そのまま店の前を行く人々を頬杖着いて観察していた。)
……….。
( すると、店の前を真っ黒な服に身を包んだ人物が通り過ぎるのをみて思わず背筋を伸ばした。あれは、きっと彼だろう。やはり、近くに住んでいるのだろうか…。気になるが、ここは静かに席に座ったまま、店員が運んできたアイスティーを受け取って、流れる水滴に視線を落とした。 )
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