Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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( 此方も、相手の言葉に快く頷けば、自らの我儘や強欲が招いたこととはいえ、こうして互いに約束し合えるのは、なんだかより特別に慣れたような気がして嬉しかった。
正直、この手の会場に今後行けるかどうか自信はないが、そうなったらきちんと約束を果たそう。)
そうだね。
…僕も、久しぶりに怒ったものだから、何だか疲れたよ。
いつも君の家にお邪魔してばかりだし、たまには僕の家で飲もうか。
( くたびれた、という相手に同意を示すように笑えば、自分も久しぶりに体力を消耗したと肩を落とす。
そして、何時ものように相手の隣に寄り添えば、会場を後にし、自分の家へと相手を誘うのだった。)
『 __なぁ、ラグエル。
俺たちもしかして、また見せつけられた? 』
( 会場を後にする天使と悪魔の背を、大広間の入口から覗く2人の姿があった。
細かいことは分からないが…たまには洒落こんで好きなだけ酒を飲んでやろうと、大天使様と遅れて会場に来てみれば
その場は既に欲に塗れ、此方からしてみれば随分と楽しいことになっていた。まぁ、暫くしてテラスから勢いよく出てきた同僚達を見れば、此方に気付きもしないし、なんとなく察しがついたが。
面白いやら呆れるやら、兎にも角にもしょうがない奴らだなぁ、と笑いながら肩を竦める。)
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