Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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「 え…ッ、何よそれ!
嫌よ、貴方がいなければつまらないじゃない!
…けれど、、まぁ、仕方がないわよね。 」
( 急用ができた、と聞けば、縋り付くように相手の服を掴むが、指を鳴らされた途端、ぱちぱちと数回瞬きを繰り返せば、名残惜しそうにしつつも、ゆっくりとその体を離した。
「 楽しかったわ。また、パーティに来た時はお話しましょう。」と、落ち着いたように話すが、流石、このような場に慣れているだけはあり、別れ際に相手の肩を掴めば、頬に軽くキスを落とした。そして、フフッと満足そうに笑えば、手を振って、紳士達の待つ大広間へと戻って行った事だろう。)
……、…え、あぁ。
…すみません。
僕、前にも連絡先を交換して、大事な人に怒られたことがあるので。遠慮しているんです。
( 相手へキスした彼女を横目で見ながら、驚いたように目を見開くが、それとほぼ同時にアルフレッドに声を掛けられ、やっとのこと反応を返した。
どうやら、彼は誘惑が解けた尚も、自分と親しくしたいと思ってくれているようで、その気持ちは決して悪いものでは無い。
しかし、一間の沈黙の末に、眉尻を下げた笑顔で謝罪の言葉を述べれば、その後を続けた。
以前、彼と靴を見に行った時だっただろうか…街で知り合った人間と連絡先を交換したと言ったら、怒られたことがあった。ふと、それを思い出し、申し訳なさそうにしながらも、何処か、嬉しそうだった。)
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