Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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(謙遜するような相手の言葉に、アルフレッドはそんなことない、と尚も首を振り熱のこもった視線を相手に向ける。
こんなにも心惹かれる人に出会ったのははじめてだ、私にはあなたが必要だと、相手の肩を掴んでまっすぐに思いを伝えていた。
___少し前まではすべてがうまく行っていたはずだと、その光景を見ながら不機嫌そうに眉をひそめていた悪魔は頭をかかえる。
どこからこうなってしまったと考えれば、紛れもなくこの場所に天使が現れてからだ。こんなパーティーにまさか相棒がいるなどと思うはずもないじゃないか。
相手がいるとレイチェルを誘惑するのも少しはばかられるし、何より自分の誘惑がどういうわけか相手にも向いてしまっている。それが問題だった。)
___ああ、分かってる。…俺もだよ、レイ。
(そんなことを考えているとレイチェルもまた艶っぽい視線を向けてきて、自分が誘惑したのだから当然だと上の空で頷いたものの、すぐに気を取り直して彼女に視線を向けて優しく微笑み、手の甲にキスをした。)
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