Devil 2021-11-21 21:57:27 |
通報 |
( 向こうが気になりつつも、同じテーブルを囲う者達と当たり障りのない話をしながら酒を飲み、それなりに楽しんでいた。
しかし、更に暫くして、テラスから男性1人、大広間へと戻ってくるのを目にする。何やら不服そうに口を曲げていると思えば、目先の女性へと洒落こんで声を掛ける。その様子に堪らず
「…ちょっと、失礼しますね。」と周囲へ柔らかく会釈をすれば、手にしていた酒をテーブルへと残し、意を決してテラスの方へと歩み寄る。
欲の渦が濃く、飲み込まれている人間がすでに数人いる。欲の渦から強引に引き剥がす訳にも行かず、兎にも角にも、1番濃厚な匂いのする方へと出向き、様子を伺いたいらしい。)
……あ ッ!
…と、すみません。支えてもらっちゃっ…て。
( 此方がテラスへと一歩踏み入れた瞬間、先程の男性のように機嫌を損ねたらしい別の男性がやって来ては、肩がぶつかりよろけてしまう。幸いにも、後でテラスへ行こう と声を掛けていた相手が肩に手を添え支えてくれたので、大事ではなかった。
相手へと礼を言いながら顔をあげれば、そこには連れの男性を失ったのであろう女性が2人、そしてまさに険悪ムードなカップルと…、お互い腰に手を回し仲睦まじく身を寄せ合う男女。
その時、それはそれは綺麗なパートナーを持った赤い瞳と目が合い、渦巻く欲の原因が分かったのだった。)
( / 女性を魅力するベリアルもかっこよすぎます……←
承知致しました!
ありがとうございます! )
トピック検索 |