Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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たしかに人が大勢いる華やかな場所と思うと踏み出すのに勇気がいりますよね、分かります。
でもこうして、初めての人とお知り合いになれるのは嬉しいものです。
(キッシュを食べて美味しそうに表情を明るくする相手がかわいらしく見えて微笑むと、肩を竦める相手の言葉に頷く。きらびやかなパーティーに参加するのに勇気がいるのは自分も同じだったからよくわかる。
でも稀に今日のようにすてきな出会いがあるのが嬉しくて、自分はたまに足を運ぶようになったのだと笑った。
歳は相手より少し上だろうか、落ち着いて品のある雰囲気でかなりの気遣い上手。優しそうな顔立ちに、ブラウンのジャケットの下に合わせたモスグリーンのネクタイも洒落ていて、何度か足を運んでいるという言葉通り一部の女性が今日も来ているとばかりにこの青年に色めいた視線を遠巻きにむけていた。
今夜は“すてきな紳士たち”と女性たちの注目を集めているのだが。)
レイさん、すてきなお名前だ。
僕はアルフレッドと言います。僕のことも気軽にアル、と呼んでください。
(そんな視線に気付く様子もなく目の前の相手を見つめると、名前を聞いて嬉しそうに微笑む。そして彼もまた、偶然にもよく聞き慣れた愛称を口にするのだった。
「何か取りましょうか、いろいろありますよ。」と、テーブルに近い位置に立っているため相手に優しく尋ねた。)
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