Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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(先輩の怒りには遠く及ばないという相手の言葉にどうだかと肩を竦めて見せつつも、相手から見てもそう感じるほどにあの2人は仲が良いのだと突きつけられた気がして、改めて自分の入る隙など無いのだと落ち込む事となった。
同時に彼がそれほど大切にしている友人をあんな目に遭わせた自分を許してくれた先輩の寛容さに安堵するのだった。
不服そうにしながらも店を決めた相手の後について店内に入る。ウッドテイストで落ち着いた雰囲気の内装に、主張しすぎない静かな音楽。少し暗めの照明も心地良く、どんな破天荒な店に連れて行かれるかと思っていたものの見かけによらずいい店を選ぶものだと密かに感心した。奥のテーブルを選ぶ配慮もできるらしい。)
「…じゃあ、俺はこれを。」
(メニューを眺めてみるが地上のものには詳しくないためカクテルの違いなど当然分からない。
かなり安直な決め方だが「エンジェル・フェイス」という名前のカクテルがあったのでとりあえずそれを頼むことにして、オーダーを取りに来た店員に会釈がてら微笑みかけると、その名前を指差して告げた。)
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