Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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「 レイモンドさん、あいつの名前なんて口にしないでください。
神聖なあなたが悪魔なんかに穢されるのは許せないんです。
会いましたよ、薄汚い嫌な奴でした。
人間を簡単に貶め、天使にまで手を出す。
力を使われていないなら、何故そこまであの悪魔に肩入れするんですか。地獄に堕ちた奴にまで情けをかける必要なんてない。」
(相手があの悪魔の名前を口にすると眉を顰める。清らかで神聖な先輩の口からあいつの名前が出るのは許せない。制止するように相手の血色のいい唇に指を当てて首を振った。
会ったのかという問いには正直に答えることにした。先輩に嘘をつくのは良心が咎める。
相手にはまったく釣り合わない嫌な悪魔だったと言いながら相手の手を離すことはなく、どうにかして相手を天界に連れ帰ることで頭はいっぱいだった。
悪魔と引き離し、元の先輩に戻ってもらわなくては。相手は偉大な天使になれる存在で、その相手の一番近くにいるのは自分でありたかった。)
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