Devil 2021-11-21 21:57:27 |
通報 |
(身長が足りないためカップルのように相手に覆い被さることはできないが、驚いている表情を間近に見ながら「暴れたらバレるだろ」なんて言って静かにするよう唇に指を当てる。
白い肌に少女のように血色のいい肌は天使ならではのもの。なるほど可愛らしいものだと赤くなる頬を面白半分でふにふにと摘みながら愉快そうに笑う。
天使様は半信半疑のようだったが、合流した時からずっと同僚が目を光らせていることには気づいていた。とすればこの距離感をよしとするはずがない。)
____おい、クソ悪魔!離れろ。
肉体を消滅させて下に送り返してやろうか。
お前も誰彼構わず気を許し過ぎだ。
こいつも悪魔なんだ、天使ならもっと警戒しろ!
(買った煙草をポケットに入れて元の通りに戻る。あのスナックの山は消費されただろうかと先ほどの場所に目を向けると、何やら抱き合ってイチャついている2人の姿が目に入り眉を顰めた。
目を離せばすぐにこれだ。誘惑に見境がない奴だと舌打ちし、ツカツカと歩み寄ると同僚の首根っこを容赦なく掴む。
地上での肉体を失えば地獄に強制送還されるため手っ取り早いと、あからさまに不機嫌そうな顔で同僚に罵倒と脅しの言葉を浴びせた。
その同僚を掴んだままかなりご機嫌斜めな様子で相手に目を向けると声を荒げる。
見ず知らずの男からの連絡先といい、先日の強盗まがいの男たちの件といい、相手は誰にでも気を許しすぎるのだ。
不機嫌さを隠すこともなく、つまりは同僚の思惑通りに"喚き散らして怒る“こととなったのだが、本人はそんなことは知らない。
首根っこを掴まれ首が絞まりそうになりながらもケラケラ笑う同僚を不審な顔で眺めるのだった。)
トピック検索 |