Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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(マグカップを渡す際に相手の腕の怪我を見てやると言ったことを思い出し、箱を引っ張り出す。怪我をした際応急的に処置をするために必要なものは一応揃えてあった。相変わらず箱の中は適当に詰め込まれているため、必要なものを探すのには手間取るのだが。)
…ああ、もう何ともない。
認めるのは癪だが、昨日は俺が悪かった。気にするな。…
(相手に昨日のことを尋ねられると、もう大丈夫だと頷く。自分の非を認めるのは癪だったが、昨日の一件に関しては完全に自分が悪かったと首を振った。
これまで誰にも話したことはなかったが、今になって相手には打ち明けても良いのかもしれないとわずかながら思えたのはなぜだろうか。背中にくっきりと残る傷痕を見ても、例えそれが痛くて堪らないと訴えても、相手は変わらずに傍にいてくれると思えたからだろうか。
相手にだけは理由をきちんと説明しようという思いと、話したところで惨めなだけだという拭いきれない思いとの間で葛藤が生まれ、一瞬手を止めた。)
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