Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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……アル、待って。
( 地面に放られ、倒れ込む金髪の男と、手首を抑え込みながらその場から動かない男。両方を交互に見合えば、未だ覚束無い脚を動かして詰寄る相手と男の間に手を翳し割って入った。此奴らはどうしようもない悪人だが、だからといってここで消し去る命では無いはずだと考えたのだ。)
…僕は、もう大丈夫だから。
( 赤い目をギラつかせる相手に、静かにそう言えば、落ち着かせるように首を横に振った。
何より、相手が力を乱用し地上で暴れたとでも知られたらなんとお咎めがくるか分からない。墜落させるのが仕事だとしても、それは天使との私情に絡めた殺しをする事とは訳が違うのだから。それに元より、悪に染まった奴らはいずれにせよ光の元へ逝くことはできない。自らの罪を後悔するしかないのだ。)
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