忍び事。《 3L 》 

 忍び事。《 3L 》 

    2021-11-07 21:15:35 
通報



一、秘密を守ること。守れなければ、追放とする。


 >1 世界観
 >2 ルール
 >3 登場人物




コメントを投稿する

  • No.66 by 橘 蛍  2021-11-15 18:41:43 



>50

何やってんの、律…。それ、私のなんだけど。

(嗚呼、なんて至福の時間なんだろう。部屋に響くカチャカチャとした無機質な音。耳に心地良いそれは、いつまでも聞いていたくなる。それにこうして集中していると、余計な事を考えなくても済むのでリラックス出来る。まるで瞑想にも似たこの時間が、特に大好きだ。今朝からずっと、こうやって狙撃銃の手入れをしている。こんな事が趣味だなんて言ったら、きっと変な目で見られる。他の同年代の人達は、もっと誇れるべき趣味を持っていよう。しかし、自身にとってはこれこそが唯一の趣味。こればっかりは辞められないのだから仕方の無い事である。没頭するあまり、ノックの音も誰かの声も全く耳には届かない。誰かが来たとて、此方が顔を出さなければ不在だと思い踵を返すだろうと、居留守を決め込む予定だった。が、一丁目の銃を終えたところで、喉が渇いていると初めて認めた。時計を見上げると昼食の時間は、とっくに過ぎている。こんなにも時間が経っていたのかと息を吐けば、二丁目の銃の手入れに入る前に喉を潤そうと漸く立ち上がる。ガチガチに凝り固まった身体を伸ばして解せば、冷蔵庫のある部屋に向かう。すると、冷蔵庫の前にいる白い背中が目に入り、はたと止まる。その頭には鍔の広い特徴的な帽子。直ぐに誰だか分かった。のらりくらりと現れるあの情報屋。何故居るのかと思う前に、彼女が手にしたのは紛れも無く自分の飲み物。まさか飲む気じゃないだろうなと、気配を消して一部始終を見ていれば、そのまさかだった。すかさず声をかける。どこか呆れたように、しかし久しぶりに姿を見れたことへの嬉しさもほんの僅かに含ませながら、その背中へ話しかけて)



>55 朝陽

(ケホケホと自分の乾いた咳で目が覚める。覚醒と同時に襲って来たのは頭が割れるような痛さと倦怠感、それに刺すような咽頭痛。完全に風邪を引いた。全身が火照っている感覚があるので、測らずとも熱が高い事は明白。どうりで昨日から変に寒気がすると思っていたが、さして気にも止めず。目を覚ましたらこれである。頭を動かさず目だけで時計に視線を送れば、正午を過ぎている。腹の虫が鳴き出す頃だが完全に沈黙している。いつまでもこのまま寝ている訳にもいかず、水分補給ぐらいは出来そうだし、冷たい物でも飲んで多少なりともスッキリしたいと思う。でも、何かしら食べて体力をつけなければ治るものも治らない。そおっと起き上がれば、冷蔵庫に何か残っていなかっただろうかと、キッチンに向かうべくベッドから降りた。いつも着ている上着ではなく、柔らかくてもこもこしている厚手のカーディガンを羽織って、鉛のように重い身体を引き摺り漸くキッチンに辿り着くと、何やら物色している彼女が目に入り。何か作るのだろうか。だとしたら丁度良い。料理上手な相手に作ってもらいたいと、風邪のせいで掠れている声で弱々しくお願いし。)

…朝陽……、何か作るなら、ついでに消化のいいものも作って…。



>63

(不随意に起きた欠伸の所為で、生理的に目の端に滲んだ涙を手で擦りながら、テーブルに出来立ての新鮮な湯気が立ち上っているマグカップが置かれれば「ん、ありがと」と重そうな瞼のまま答える。御伽噺に出て来る姫に例えられても、それに反論が出来ないほど頭はまだぼーっとしていた。向かいに腰を下ろした相手が、ぴょんと外ハネになっていたり、こんもり盛り上がっていたりする自分の寝癖に口元を緩めているのは露知らず、起き上がった時に、ソファの端に追いやられた毛布を手元に手繰り寄せ、半分に折って膝掛け代わりにする。乱雑に置かれた上着はそのままに、やや細かい皺が目立つ大きめの紙袋も置かれている事にやっと気が付く。霞がかっていた脳内が晴れていくように、一気に目が覚めた。もしや、否もしかしなくても、これは自分への土産だと認識。こうして足を向けた先々で土産を買って来てくれる事が、一種の楽しみになっていた。今回は何だろう。紙袋の大きさに、期待で胸を膨らませる。無意識のうちに目を輝かせ、何も言われなくても早速中身を確認しようとするよりも先に、彼によって取り出されたのは等身大のアザラシのぬいぐるみ。パチパチと数回瞬きを繰り返す。目に飛び込んできたそれは、真ん丸の黒いつぶらな瞳で此方を見ていた。その可愛さに思わず手を伸ばし受け取れば、短毛ながらもふわふわとした感触が。より一層目を輝かせ、心地良さと愛らしさに我を忘れギュッと両腕で抱きしめれば頬ずりしかけるも、理性がそうさせなかった。この空間には自分一人だけでは無い。いくら気を許している彼でも、そうするのは幼子のようで小恥ずかしかった。それに、任務が長丁場で事務所を留守にしている間、物寂しさを感じているのは事実。だが素直に言える筈もなく、もごもごと反対の事を言えば何処が自分に似ているのかと逆に問い掛けて)

…べ、別に寂しくなんか……。てか、私に似てる?



>65 夕鷹

(成程、自分達が帰途に就いた時か。「そっか」と納得。アイマスクのイラストが描かれたパッケージの箱を手に問いに答えた彼のそれを、改めて目にする。アイマスクの周りを赤く縁取っているイラストやら、“カイロ付き“、“15分から20分持続“、“勉強や仕事の合間に“と書かれているやら、一目でただ単に周囲の明るさを遮断する一般的なアイマスクでは無い事が分かった。カイロ付きで、装着するだけで心地良い温かさが目元を包み込むアイマスクと一緒に、僅かな時間寝たということかと思えば、自分も買って使ってみたいと興味を持つ。早速明日買いに行こうかなと考えながら、しかし心配になる。仮眠とは言え、そんな短時間で心身共に休まったとは到底思えない。いくらアイマスクで癒されながら寝たとしても、せいぜい取れるのは目の疲れぐらいか。スコープを使い様々な物や人などを見る為目を使っている方ではあるが、彼の環境は自分のそれとはまるで違う。複数台のパソコンの画面を、齧り付くように見ているのだ。それも細かい文字が並んでいる時だってある。酷使された目を少しでも休ませたくなるのは当然。だが、目は休まっても身体と心は、果たして休んだと言えるだろうか。パソコンをやっていると交感神経が活発化し眠れなくなる事だってあるのに。もう少し頑張ろうと意気込む彼に疲労の色が窺えるように思えるのは、そういうのに敏感な自分だけかもしれない。こんな事を年下から言われるのは年上のプライドが傷付くだろうが、彼の言葉にこくりと頷いて同意し、今飲んでいるお酒よりも、温かくて適度な甘さがあるものを飲んだらしっかり寝た方がいいと勧めて)

そうだね…、お酒もいいけど夕鷹には葛湯とかの方が合ってると思うよ。だから…今日はもう駄目。お酒も、仕事も。


[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:オリジナルキャラなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック