ボクっ娘彼女

わわっ、危ねえだろ！カメコってこんな感じなのかなぁ…女性コスプレイヤーさんはよく耐えてるよほんと

(顔を背けもじもじと身体を揺すりながら写真を撮り続ける相手をカメラ小僧みたいと言って)

どうとでも言いなよ。でもいいのかなぁ？これでボクは君をいつでも女装させられるものをゲットしたわけなんだけど。
（ニヤニヤと笑って先ほど撮った写真を相手に見せつけて）

なっ、卑怯だぞ如月！今すぐ消……うっはあぁぁぁ～！！？

(今すぐ消せと言おうとしたが、客観的に自分の女装姿を見て恥ずかしくなり思わず顔を覆い隠し)

ふふふ～、どう？ねぇどう？
（相手の反応を見てニヤリと悪い笑みを浮かべてスマホを見せつけながら近づいて）

わ、分かった！俺の負けでいいから一旦それやめて！

(まだ顔を抑え少し涙目になりながらブンブンと手を振って)

ふふ、ホントに可愛いなぁそーちゃんは。
（ブンブンと手を振る相手を見ると楽しそうに笑って思わず本音を言い）

か、可愛い？……お前、疲れてるのか？

(自分では女装姿は可愛いと思っておらず、また言葉の意図も汲み取れていないので心配そうに見つめて)

えっ、えー、うん、疲れてるのかも。
（本音が出ていることには気づいていなかったようで、顔を赤くしてふいっと逸らし）

…？ま、いいや。疲れてるなら無理すんなよー

(急に顔を逸らした事を不思議に思いつつも、相手を労わる言葉を送り再び試着室で着替え始め)

う、うん。
（それ以上聞かれなかったことにほっと胸を撫でおろすも、赤くなった顔をどうしようかとぼーっと考え）

ふう、なんとか気づかれずに済んだな…あれ、お前、熱でもあるんじゃね？

(どさくさに紛れてナース服から制服に着替えると、顔が真っ赤なので心配して手を相手のおでこに当てようとして)

えっ、あ、べ、別に何ともないから！大丈夫だから！
（おでこに当てようと近づいてきた手から逃れるように後ろに下がると顔の前で両手をブンブン振ってそう言い）

ふーん…？

(普段と違う相手の表情に何故かとても優越感を覚えニヤニヤしながら見て)

な、なにニヤニヤしてるの。こっち見るなぁ…………！
（ニヤニヤしながら見てくる相手を見てさらに恥ずかしくなり、両手で顔を隠し）

悪りぃ悪りぃ、いつも俺にマウント取ってくるくせに今は違うのがなんだかかわ……面白くってなぁ。
さてと…どっか寄ってくか？疲れてるならいいけど

(相変わらずニヤニヤと見ながら無意識に言いかけた言葉を飲み込み、どこか寄っていくかと聞いて)

むぅ。そうだなぁ、いつも楽しませてもらってるからそーちゃんの行きたいところに行くよ。
（いまだにニヤニヤと見てくる相手をまだ少し赤い顔で睨みながらそう言い）

んー…ゲーセンとかカラオケはまた今度でいいか……いや、こいつに配慮する必要はないが、一応女子だし…そうだな、スタバ行きたいんだけど着いてくるか？

(隣の相手が変わり者とは言え女子なので、かといって女子ウケするような場所も分からなかったので無難な場所を選んで)

うん、じゃあそこ行く。
（外に出ないため正直どこでもいいやと思いながらそう返事をし）

女子ってスタバで呪文みたいな注文するよな、お前もそうなのか？

(正直あんな長い商品名？を言うのは無理だが、お前もそうなら思わず感心してしまうなと言い)

え、スタバって黒魔術かなんかするところなの？
（スタバに行ったことがないため、呪文と聞くと怖っ！と思いながらそう言い）