Secret murder

>>皆様
（/クリス背後にございます。どの場面からのスタートが望ましいか悩み、下記に大まかに3パターンを提出させて頂きたく存じます。｢屋敷｣｢店｣｢街中｣の3種となっております。皆様におかれましては、クリスに関しましてはご希望のシチュエーションに近い場所から関わっていただけますと幸いでございます。
ドッペル推奨につき、参加者様同士での交流も積極的にお願い出来ればと考えております。背後様同士でスタートの場面をご相談いただくことも可能かとは存じますが、もしよろしければ、皆様宛に街中等からスタートする絡み文をご提供頂くとスムーズかと思っております。
時間帯は特に制約などございませんので、朝から晩までお好きなシチュエーションでお楽しみいただけますと幸いです。
それでは、長くなりましたがこのトピをご選択頂きありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします）


>>モントリギュー家屋敷にて

（ガラス張りの鳥籠の様なドームの中。陽の差し込む植物園にて。金の縁取りが繊細なティーカップの中にはアフタヌーンティーにはぴったりのダージリンが揺れる。指先で捲った書類に書いてあるのは数日前に海に捨てた男のその後だ、ただの死体に興味はないというのに律儀に報告書としてあげられたものだから目を通さないというわけにもいかない。…とはいえ、｢今夜は何時に“戻ろうか”、あの煙草の匂いが染み付いた埃っぽい路地裏へ｣。好き好んで僕の傍に使用人が寄ってこないのを良いことに、手持ち無沙汰に煙草を咥えて火をつければ揺れる煙をサファイアのような瞳に映して白い煙を吐き出し。）


>>街中にて

（裏路地から少し離れた街中で立ち寄ったのはチョコレート屋だった。貴族行きつけのそのチョコレート屋に入れば、誰もがこちらを見たあと恭しく一礼をする。僕は…僕も、教わったように柔らかな笑みを浮かべて挨拶を交わしてはオランジェットを頼んだ。この儀礼を、貴族の嗜みこそがノブレス・オブリージュの縮図のようで吐き気がする。それでも、ここのチョコレートは美味いのだ。手に入れたそれを持って再び日も暮れ始めた街へ、そのまま裏路地に向かうには少し時間が早い。馬車に乗って屋敷に戻ることだけは嫌だ…このまま少し散策をしてみようか。）


>>あの店にて

（金色の扉から何人ものお客様がやってきては、抱え込んだ悩みを僕に吐き出していく。息子を学校に入れたいけれどお金が無い、パパとママが帰ってこない、作物が上手く実らない、友達がいなくなっちゃった…友達が、居なくなった？｢ねえ、その話、僕にもっと詳しく教えてくれないかな｣。小さな女の子の話を今日この店を訪れた大人の話なんかよりも、誰よりも真面目に聞いて…帰したあとに金色の扉の鍵を閉めた。店の奥にある真っ黒な革張りのソファーに腰掛けて、脚を組み考える…この思考は、黒い扉から誰かが入ってくるまで止まらないことだろう。）