>紫 はいはい、可愛い可愛い。( クッキーを器用に口の中へと放り込めば、掴んでいた手首をそっと解放する。攻防戦に勝ったことで心理的な余裕ができたのか、可愛い教え子らしく生意気なことを言ってみせる彼女に、おざなりに肯定の言葉を返す。実際教え子でなくても可愛い存在ではあるものの、それを素直に認めてしまうのは、何となくプライドが許さなかった )