深き乙女と園〆

(教室にやってきて書き置きに気づく。持ってきていたワンピースに着替え始めて)

「…遅くなってゴメン、先生につかまって」

(謝罪しながら入ってきて)

おはようございます、上げます

｢……ん｣

(ワンピースの胸元のボタンを止めながら振り向く)

「おぉやる気だねぇ」
(着替え中の貴女に嬉しくなり、スポーツバッグを開くと、複数お面やマスクがあり)

(ゆなのそばに近寄って)

｢……前から思っていたが、こういうのどこで買ってるんだ？｣

「ネットショッピングだよ、匿名で受け取れるから親にもバレないし」

(説明しながら、着替えた貴女に[肌色一色のマスク]をみせる)

｢なるほどな。｣

(そういうのを利用することがあまりないので少し興味を持って。ゆなの持ったマスクを見て……のっぺらぼうか？と聞く)

「うん、表からは見えないけど穴も空いてるから見えるよ、あとこっち好きなほうを選んで♪」

(頷き、白塗りで目と口元から赤茶の絵の具が流れている仮面も見せる)

｢悩むな……。１回こっちを貸してくれ｣

(のっぺらぼうの方を借りて装着してみる)

「お、やっぱりワンピースと似合う♪」

(装着した貴女を見て喜び、手鏡で見せてあげる)

こんにちは上げます

｢中々雰囲気が出ているな……こんな感じか？｣

(前髪を整えたあと、泣くふりをしてみたりして)

「そうだね、誰か話してきたら「私の顔ないの」って言えばいいね♪」

(演技をする貴女を見てアドバイスし)

｢じゃあ、それでいくぞ｣

(こくりと頷いたあと廊下の方から足音が聞こえてくる)

「あ、誰か来たみたい…」
(バッグを持ち隠れる)


モブ女
「はぁだるぅ」
(サボるためここに来たようだ)

｢ぅ……｣

(ゆなに続いて隠れた机の影で女子生徒に聞こえるか聞こえないかくらいの泣き声をあげて)

モブ
「え、誰かいるの？ココなんかやべーし、
あ、どどうも」

(教室に恐る恐る入り、演技をする貴女を見つけ、声をかけて)

｢あたし……あたし……うう……っ……｣

(俯いて目元を覆って泣き真似)

「え、えーと、どうしたの？
先生とか呼ぼうか？」
(サボる生徒だが優しいようで、声をかける)