学長 2021-09-15 19:18:57 |
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ラジじゃない!我が名はヴェクサ…ギャァァァァ!!
(爆発。耳の中まで鋭い音が暴れ狂い、また視界は爆風が運ぶ黒煙のせいで何も見えなくなった。ただ、爆発にこの身が弄ばれる感覚だけは分かる。だから目を閉じて、死を確信する。同時に強く願う。痛いのは嫌だ、死ぬのも嫌だ。こんな自爆でダサい死に方なんてしたくない、しかも同級生の前で。笑われたくない。馬鹿にされたくない。ラジ?なんで親は、こんなクソダサい名前をつけたんだ。そしてなんでこんな頭悪いんだ俺は。あぁ、もうすぐ本当に死ぬ。…もしも次の人生があるなら、世界に影響するぐらいのチート魔法が使えて、幼馴染は美少女がいいな…)
ギャァアァア…アアア、…あ、あれ?
(しばらく叫んでいたが、全然死んだ感じがしない。恐る恐る目を開けてみると、そこには大地の傷跡。草花が散り禿げて、また怪獣の足跡のような大地の傷からは、虚しく煙が生じている。自分は生きていたらしい。だが、これだけの損害を前に、体の無事は想像できない。今度は潔く、手、足、首に続いて順に確認してみたが驚いた。傷も痛みもない。しかし背には木が控えていた。つまり、爆発でここまで吹っ飛んだということだ。なのに無傷だ。せっかくだし立ち上がった。そしてカミルに近づいた。)
無事…らしいな。なぁ、俺、たしかに爆発に巻き込まれたよな?
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