学長 2021-09-15 19:18:57 |
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>オーウェン
はあ、どうも…(この先客は何だか気味が悪いし何を考えているのか分かりづらいが、特段彼が騒がしくしている訳でもないし許可も貰ってしまったとなれば、このまま出ていくのも憚られて扉を閉めようとした手を止めて。少し離れた席に座り、ノートや教科書を開いたのはいいけれど、同じ空間にいる相手のことが気になって仕方がない。少しの間、意味もなくノートにぐるぐるとペンを走らせた後に「あー…やめた」とペンを置き、頬杖を付くとじっと相手の手元にある瓶を見つめては)あのさ。それ、なに?だいぶ大事そうにしてるけど…
>マリア
別に。眠くなって、読むのをやめたところだったんだ(何となく人差し指の腹で本のタイトルをなぞる。"魔法の発展と系統分岐について"──魔法史の授業で暗記するだけで終わらせてしまった部分を詳しく知りたいと思って、図書室で借りたものだ。中身はまあ、眠くなってしまった辺りお察しというか。ああ、うん、多分眠くならなくても読むのをやめてしまっていたかも「"なぜ、どうして"っていう理由が知りたかったんだけど、この本には"いつ、どこで、だれが"って事実しか書いてない。しかも小難しい言葉だらけ」本を開き、ぱらぱらとページを捲ってみても読みたいという意欲が湧かない。明日には返却してしまおうか。ばたん、と再び本を閉じれば相手の顔を見て苦笑いし)マリアはさ、本は読む?何かオススメがあれば知りたいな。僕が選ぶとこう、面白みのないものを選んでしまいがちで…
>ヒルダ
はあ、ウィリス先生か。彼、踏み込んだところは「必要ない」と切り捨ててしまうのに、わかっている前提で進める所があるから無理もないよ(かつて同じ先生の授業を受けた時のことを思い出し、やれやれとため息をついて。ノートを覗き込み、彼女の言葉に沿って順番に目を通していく。随分と自分の書く簡素なノートとは違いカラフルで、見易いかといわれれば首を傾げてしまうけれど、女の子がチマチマとペンを変えながら板書を取る姿は珍しくもないのできっとそういうものなんだろう。必要な部分は全て書いてあるようだからあとは説明だけ。指で指し示しながらつらつらと流れるように説明述べて、顔を上げれば思っていたよりも近い距離に目を丸くして。うわ、女の子だ。いやそれはそうなんだけど。普段こんなに近い距離で人の顔を見るということもそうそうない。つい息を詰め、まじまじと眺めてからやっとのことで声を搾り出し)うん、そこは魔力を込め終わってからの時間だ。こっちこの公式を使うといいよ。ただ今回は問題文に分で記載されているから、そこを秒に直して代入して計算すればこの答えと合、う……はず。…………君、距離が近いな。びっくりした。
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