トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)そうか、だがもう時期暗くなるぞ。そろそろ戻った方がいいんじゃないのか?
キルティは少しずつ図書室のかげが濃くなっているのを見て言った。
その頃、キルティを追いかけていたマレウス達は
マレウス)まさか途中で人形にすり替わるとは・・・
ルークが捕まえたのは、キルティではなくキルティの人形だった事に、探していた一同はびっくりしていたところだった。
キルティは手を振った。そして
キルティ)動物になれば・・・少しは逃げれる可能性も高くなるかもしれない。
キルティはそう考えると、魔法を使って自分の姿を動物に変えた。姿は小さくなり、ハリネズミになった。
キルティ)(よし)
キルティは、暫く図書室の隅にいることにした。閉館の時間を待つことにしたのだ。
モブ)でも、いいんですか?これキルティ先輩が作ってる人形じゃ・・・
マレウス)心配ないだろう。これは複製だ。ところどころ縫い目が荒い。本物は、自分の手元にあるのだろう。
マレウスは、人形を見ながら言った。
マレウス)しかし、キルティが何をしているのか結局分からないな。
マレウスはふぅっとため息をついた。
マレウス)人形を作っていたのは成り行きらしい。
マレウスは、キルティの人形を見つめて言った。楽しそうな顔をしていて、愛らしい顔をしている。
マレウス)セベク達も、そろそろ終わるだろう。寮に戻ったら、悪いが僕らでもう一度キルティを探そう。人の子は僕と一緒だ。1人は危ないからな。
マレウスは、寮に戻る道中麗奈にそう話した。
その頃、ハリネズミになっているキルティは
キルティ)(暇・・・)
暇を持て余していた。
マレウス)ああ、お疲れ。1度は見つけたが、逃げられた。
マレウスは、ため息をついた。
セベク)やはり、もう一度探した方が・・・
マレウス)その通りだ。揃っているなら話が早い。4人なら、見つかる可能性も高い。もう一度探そう。
セベク)はっ!
キルティは麗奈の声が聞こえて急いで本棚の隙間に隠れて、息を潜めた。
キルティ)(意外とハリネズミって便利だな)
キルティはそう思いながら、隙間でも影になる所まで下がると、麗奈達が立ち去るのを待った。
マレウス)キルティ、どこにいる?
マレウスも、キルティを探した。
ディアソムニア寮
セベク)キルティ様ー、どこにおられますかー?
セベクは、寮内を探しながらキルティを呼んだ。
ギクッ!
キルティは、体を丸めて気付かれないようにした。
キルティ)(お願い、早く行ってくれ!気づかないでくれ!)
キルティは祈った。しかし
マレウス)妙だな、キルティの魔力の痕跡がある。キルティは確かにここで魔法を使ったのだろう。
マレウスは、腕を組んで続けた。
マレウス)人の子の推測が正しければ、何かに化けるために変身魔法を使ったと考えるのが妥当かもしれない。そして、この図書には隙間もある。なら、隙間に入り込める何かに変身している可能性が高い。
マレウスは、そう言って、本と本の間を見始めた。
マレウス)人の子、隙間を重点的に探してくれ
マレウスは人の子にそう言った。
キルティ)(まずい、本気でまずい!)
キルティは、身の危険感じて、針を出しながら思った。
マレウス達は、隙間を探し続けた。
マレウス)なかなか見つから・・・
マレウスは、暗闇の中に2つの光があるのを見逃さなかった。夜行性動物の目だ。マレウスは、キルティが隠れている隙間を突き止め、手を入れようとした。
キルティ)!
キルティはびっくりして後退りした。
マレウス)それらしいものは見つけた。が、奥にいて、出せない。
マレウスは、指を入れたがあと数ミリが足りないのだ。
マレウス)これ以上すると、本棚を壊してしまう。
マレウス)シルバー達に連絡して来てもらおう。あと、ハリネズミが何を食べるか聞いてみよう。
マレウスは、シルバーに電話を掛けようとしたが、機械に疎いため、電話を掛けるのに時間が掛かり
マレウス)人の子、すまない。代わりに掛けてくれるか?
と、麗奈にお願いした。
麗奈:わかりました(電話をかけて)
シルバー:もしもし?
麗奈:あ、シルバー先輩? なんか、ハリネズミがいまして、けど隙間に入って…食べ物でつるには何がいいでしょうか…?……昆虫? あ、果物も? わかりました(通話終了)
マレウス)セベクに頼んで、寮にある果物を持ってきてもらおう。キルティが前に、リンゴをもらっていた。まだ残っているはずだ。人の子、電話を頼んだぞ。
セベク)分かった、すぐ行く。
セベクは、リンゴを持つと、急いで図書室に向かった。そして暫くして
セベク)若様お待たせましました。人間、取り敢えず、そのまま持ってきたぞ。
セベクは図書室にやって来た。
マレウス)セベク、もう少し静かにしよう。ここは図書室だ。人払いはしてるがな。
マレウス)反応しないな。
マレウスは少し考えると、何かを思いついたのか魔法で皿を出すとリンゴを置いて、隙間の目の前に置いた。
そして
マレウス)無理に出しても悪いだろう。自然に出てくるまで、放っておこう。僕らも寮に戻ろう。
マレウス達はそう言って、図書室を出ていった。足音が聞こえなくなり、キルティはそっと隙間から出た。リンゴが目の前に置いてある。
キルティ)(お腹は空いてるし、ありがたくもらっとこうかな。ちらつかされた時は、思わず飛びつきたくなったけど・・・危なかった)
キルティはそう言って、ハリネズミの姿のままで、リンゴに齧りつこうとした。しかし
マレウス)こうもあっさり罠に掛かるとは・・・
マレウスは、ハリネズミの姿のキルティを浮かして言った。マレウス達は、図書室を出たのではなく、その場を離れただけだったのだ。
マレウス)ようやく、捕まえたぞ。キルティ。寮に戻ったら、聞きたいことが色々とある。僕から逃げられると思わないことだ。
キルティ)チュゥ・・・
キルティは小さく鳴いた。
マレウス)キルティ本人だ。魔力の痕跡から、同じ魔力を感じる。人の子の推測が正しかったようだな。
マレウスは、ニヤッと笑った。そして
マレウス)とにかく、このまま連れ帰って寮に戻ったら戻そう。逃げられないからな。
マレウスは、キルティを見ながら言った。キルティは焦っているのか手足をバタバタさせていた。
キルティは、撫でられて落ち着いたのか大人しくなった。
マレウス)落ち着いたな。取り敢えず、このまま連れて帰る。
マレウスは、ハリネズミのキルティを猫みたいに首根っこを掴もうとしたが、針が刺さり
マレウス)迂闊に触れんな。魔法で浮かすか。
そう言って、ハリネズミを浮かした。
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