トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)ん~、そうだな。茨の谷の者と分かれば、夕焼けの草原に行ったとしても、そう簡単に手にしようとする者もあまりおらぬだろうな。
キルティは、そう言った。
キルティ)極力一緒にバイトをいれるつもりだ。この間は、私も予定あったし、人の子も全然バイトについて話さなかったから、一緒になれなかったんだけど・・・
キルティはショーを見せた日を思い出しながら言った。
キルティ)結果、大成功だったけどね。
ゴースト:それはよかった
麗奈:ゴーストたちも店にきてよ
ゴースト:働いてるところ見られて緊張しないのか?
麗奈:もう慣れたよ
キルティ)しかし、あのアズールがゴーストだけを特別扱いするか・・・毎回客からマドルをぶん取ってるやつだぞ。
キルティは、少し心配していた。
麗奈:ゴースト、お金って持ってるの?
ゴースト:俺たちは腹も空かなければ金も必要なくなったからな
ゴースト:だけど今、人間がどんなものを食べてどんな店があるのかは気になるな~
キルティ)ゴーストは痛覚に空腹、痩せたり太ったりみたいな感覚はないからな。まぁ、ここのゴーストは魔法は多少、夜になればゴーストに触れることも可能だからな。この通り。
キルティは軽く浮くとゴーストと手を繋いだ。
キルティ)実はスケアリー・モンスターズの翌年、私達は、ゴーストに取り憑かれ、ゴーストの国に行ってしまったのだ。私も異変に気づいてな、急いで、近くにいる者たちに知らせに行こうとしている最中だったんだけど・・・
キルティは思い出しながら、頭を抱えた。当時の記憶をしっかりと覚えているのだろう。
【回想】
ハロウィーンウィークの真っ最中、キルティは空を見て異変を感じていた。
キルティ)時間が、おかしい。というより、動いていないようにさえ感じる。取り敢えず、近くにいるものから、声をかけて、寮長たちと一緒にいるようにしたけれど、まだ、残ってるかもしれない。気をつけながら、探さないと。
キルティはそう言いながら、走り出したが、その途端、何かがキルティの中に入り込んだ。
キルティ)えっ?
キルティは走るのをやめ、踵を返すと、フラフラと歩きながら、何処かに行ってしまった。そして、行った場所がゴーストの国だったのだ。
【回想終了】
キルティ)思い出すだけでも、気分が悪くなるな。
キルティ)あまり詳しいことは分かってないんだけどね。気がついた時には、既に事態が収束していたし、取り憑かれたり、連れて行かれたりと嫌な思い出だから、誰も口にしないから、よく分かっていない。
キルティは、そこまで言うと、先日麗奈に取り憑いたゴーストを思い出した。しかし、麗奈が傍にいる状態で話すのは麗奈が怖がる可能性がある。
キルティ)(人の子自身、覚えてないからな・・・かといって、怖がらせたくない・・・そうだ!)人の子、人の子の作ったオリジナルドリンクが飲みたいから、キッチンで作ってくれる?私とゴーストはここで待ってるから。材料は既に置いておいたよ。
キルティは、人の子を遠ざけるためにそう提案した。
キルティ)実は・・・
キルティはゴーストに麗奈に取り憑いたゴーストの話をした。もちろん、麗奈には聞こえないよう遮断魔法を掛けて。
キルティ)・・・というわけなんだ。
ゴースト:そ、そんなことあったのか?
ゴースト:俺たちもそんなやつ見たことないが、麗奈に取り憑いてそんな卑劣なことを…許せねぇ!
キルティ)そっか、ゴーストでも分からないか・・・
キルティは、手を組んで、他の方法を考えた。
キルティ)やっぱり一度、学校の図書室で調べてみるしかないな。
キルティは、そう言ってため息をついた。そして
キルティ)怒る気持ちは分かるけど、君たちには、怪しい笑みが似合うよ。
と、ゴーストに言った。
ゴースト:学園に住んでいるのは俺たちぐらいだけど、外部からも過去に来たことあるんだ。
ゴースト:ハロウィンの時とゴーストのお姫様の時だな(ゴスマリ)
麗奈:そんなゴーストがきたの?
キルティ)あの時、イデア大変だったなぁ。花嫁に拉致られて・・・
キルティは思い出しながら言った。
中の人)ゴスマリイデア、マジ尊い
麗奈:え?!
ゴースト:ゴーストのお姫様の理想だったみたいだしなぁ
ゴースト:けど、死者の国に連れて行かれなくて良かったぜ
中の人:ルークも良かったですね
キルティ)最後は、別のゴーストを好きになったおかげで、イデアは開放されたけど・・・それまで死にたくないオーラが出ていたってエース達言ってたよ。
キルティは困った笑顔で言って続けた。
キルティ)いくら、死者の王の勤勉な精神に基づいていたとしても、そのまま死者の国に連れてかれては、大変だからな。
キルティは、なんとも言えない顔をしてふぅっと息をついた。
中の人)というかゴスマリメンバー、全員尊死するレベルなんですが!?
麗奈:それどころか、学園で死人が出ちゃまずいですよ…(話を聞いていただけでも助かってよかったと安堵し)
中の人:エースもかっこよかったですね(ニヤニヤ)
キルティ)いや、心配はしてくれているよ。あれでも学園長だからね。本当に危ない時には、あの人の本気は凄まじいと思うよ。人の子、学園長のこと、何歳ぐらいに見える?
キルティ)いい線はいっているな。まぁ、実年齢は知らないよ。聞いてもサバ読みそうだしな。まぁ、理事長から学園長を任されるという事は、それなりの実績や強さ、そして魔力もあるということだよ。それに、あの人、普段はあの姿だけど、たまに違う姿になるからね。
キルティ)ああ、学園長はある動物になれるのさ。ゴーストは知ってると思うけれど答えないでね。さぁ、人の子。何だと思う?
キルティは不敵に笑って聞いた。
キルティ)いつも着ているものな。だが、学園長のカラスの姿は、他のカラスとは比べ物にならない程大きいよ。マレウス様の身長でさえ、超える大きさだよ。足も大きいし。
麗奈:そうなんですか? 学園長が魔法を使っている場面なんて指で数えれる程度ですからあまりわからないんです。私がバルガス先生と言い合いになった時は魔法を使わず強引に間に入ってきたような感じでした
キルティ)それは、魔法を使う程のことではないと考えているからだろう。それに、喧嘩での魔法を使うのは禁じられている。必要なときでしか、攻撃魔法の許可もされない。そもそも喧嘩を止める際に普通魔法なんて使わないよ。
キルティは、不敵に笑って言った。そして
キルティ)何も考えてなさそうだけど、あれでも生徒のこと、教師のこと、学園のことを考えてくれてるんだ。そうでなければ、君をここに入るのを特別に許可しないだろう。さっさと追い出したに違いない。仮面被ってるせいでいつもどんな顔してるのか知らないけど、楽しいときは、楽しそうな顔してるし、真剣な時は真剣な顔してる。誰かが困難を乗り越えて何かを成し遂げた時は、感動して、褒め称えるほど。それ面では、流石だなと思うよ。だから、人の子もそう学園長を邪険にするのはやめておけ。
セベク)お帰りなさいませ、キルティ様、人間。
キルティ)ゴーストたち、人の子とゆっくり話せて喜んでいたよ。
セベク)そうですか。まぁ、魔力を持たない人間と話すなんて、滅多にないからな。
キルティ)それもあるけど、あそこのゴーストは友好的だから、話し相手が出来て嬉しいのかもしれない。
キルティは談話室でセベクの入れた紅茶を飲んで、一息ついていた。
キルティ)ふぅ、やはり、紅茶は美味しいな。
キルティは、紅茶の香りを楽しんだり、菓子をつまんだりしていた。
セベクは、早く起き髪の毛のセットをしている。
セベク)若様の護衛たるもの、身だしなみもしっかり気をつけなくては。
キルティ)よく寝たなぁ。
キルティは伸びをした。
中の人)キルティの容姿変更をします。容姿変更と言っても、髪の毛をツインテールから、黒髪で肩までの長さのショートにするだけです。これから、そうしていきますので、把握の方をお願いします。
マレウス)今日は、朝から飛行術だな。キルティとアジームのクラスと合同か。
マレウスは、制服に着替えながら、今日の時間割を思い出していた。
セベク)シルバー!さっさと準備しろ!
マレウス)楽しんでくるといい。キングスカラーも人の多い場所で危ないことはしないだろう。あれでも王族だからな。ちゃんと弁えている。
マレウスは少し不満そうな顔で言った。
キルティ)確かに、この学校という囲いの中でもあまり事を大きくはしない。学校の外で事を大きくすれば、警察沙汰だ。そうなれば、学校もサバナクロー寮にもレオナの家族にだって迷惑がかかるからな。
キルティは真剣な顔で言った。
セベク)だが、僕らがいないと何をするか分からない。あまり信用するな。帰る時は、ちゃんと言え。サバナクロー寮に行くのはきっぱり断るんだ。
セベクも気をつけるように言った。
キルティ)さてと、そろそろ行こうか。マレウス様、今日は合同で、飛行術です。シルバーも一緒です。
マレウス)そうだな。行こう。
セベク)僕は今日は魔法史からだったな。
セベクは教室に向かってる最中、呟いた。
その頃、外では
マレウス)流石に3クラス合同だと人数が多いな。
キルティ)そうですね。だいたい2クラスが殆どですから。
エース)おーっす、麗奈。元気か?
キルティ)皆、いつも通りに見えるけど・・・微かに、バルガスを気にしている様子も感じられます。
キルティは、辺りを見た。しかし、バルガスの姿は見当たらない。
マレウス)なかなか来ないな。体調を崩したのか?なら、代理の教師が来るはずだが・・・
キルティ)バルガスの場合、体調ではなく、精神面でしょう。人の子にかなり怯えていました。
キルティはリリアと出かけた時のバルガスの様子を思い出しながら言った。
麗奈:おはよう。うん。ゆっくり休めたよ
デュース:それはよかったな
バルガス:お前ら、待たせたな! 学園長に捕まって遅くなっちまった。俺がいなくても自主練に励め!まずはグラウンド5週だ!(首に傷はあるものの、いつも通りだった)
シルバー:…いつも通りでしたね
キルティはジッとバルガスを見た。本人は元気そうだが、影に妙な感じがした。しかし、本人はそれに気づいていない。
キルティ)あのゴースト、本当に厄介なやつだな。少々、手荒だが取り除こう。傷つけずバルガスを縛れ!『茨の縄(スオン・オブ・ロープ)』
キルティはそう言って、バルガスを縛った。
キルティ)切り裂け『茨の剣(スオン・オブ・ソード)』
キルティは剣を出すと、ものすごいスピードで、バルガスに近づいた。
キルティ)バルガス、伏せろ!
キルティは、バルガスの影に潜んでいたゴーストを真っ二つに切った。
キルティ)弱ってるところをつけ込んだな。茨、もう解いていいぞ。
キルティがそう言うと、茨の縄は、バルガスから離れ、空気に溶けるように消えた。
ケイト)今の何だったの?
キルティ)恐らく・・・な・・・ん?
キルティは近くに何かを見つけた。手拭いで取ってみると、それは欠けたガラス片だった。
キルティ)あのゴースト、このガラス片に魔法を掛けていたな。でなければ、バルガスの影に潜むわけがない。
キルティ)バルガス、やっぱり今日は休んで家にいた方がいいんじゃないのか?
ケイト)そうだよ、まさかガラス片に魔法が掛かっていたなんて・・・
キルティ)それに、このガラス片は、バルガス、君の首を傷つけたガラス片の一部だ。ガラスの端に微量の血痕、血の匂いがするから、間違いない。
ケイト)えぇ!物的証拠ってやつじゃん!
キルティがガラス片の分析をし、それを聞いて、ケイトはとても驚いていた。
キルティ)魔法の方は調べないと分からないね。これ、ちょっと調べるよ。だから、バルガス。休んだ方がいい。学園長にもちゃんと言ったら分かってくれるよ。
ケイト)そうそう、ああ見えて、教師のこと大切にしてるからね。
一方麗奈のことを聞かれ、マレウスは
マレウス)安心しろ、問題ない。ただ、油断はしていない。キルティもあれからいろいろと書物で、ゴーストを調べているが、あちこち転々としているため、目撃証言もなければ、その間に事件を起こしたわけでもない。長く住んだ場所でしか、犯行に及ばなかったらしく、情報があまりにも少なすぎると頭を悩ませていたよ。オンボロ寮のゴーストも全くしらないようでな。
マレウスはため息をついた。
バルガス:……うーん、仕方あるまい。今日の授業は中止だ
イデア:もうあの世に行ったはずなのに…しつこいったらありゃしないね(イライラ)
キルティ)あと少し終わるよ。
キルティは、ニヤッと笑った。
マレウス)ゴーストを冥界には連れていけないのだろう?ならば、全てその場で消し去らなければならない。
マレウス)同感だ。
マレウスがそう言うと、チャイムが鳴った。
マレウス)終わったな。早く着替えて昼に行くか。
マレウスは、そう言って更衣室に戻っていった。
キルティ)やっと終わった。
ケイト)お腹すいたもんね。
エース)デュースくん、今日はあのお弁当作ってないの?
エースは、ちょっとからかい気味に、デュースに聞いた。
キルティ)ケイトは今日も激辛?
ケイト)うん、ペペロンチーノ。キルティちゃんは?
キルティ)まだ考え中。
デュース:今日は作ってないんだ
レオナ:麗奈
麗奈:あ、レオナ先輩。お疲れ様です
レオナ:ああ。土曜のこと忘れんなよ(ぐい、と抱き寄せて耳元で言い)
麗奈:レオナ先輩、ここでは目立ちます!///
レオナ:あ?関係ねえよ。じゃあな
デュース:何の話だ?
キルティ)リリア、いや何を食べようか迷ってしまってね。早く決めないと、食べる時間なくなるし、昼休み終わってしまうから。
キルティは困った顔で言った。
中の人)遅くなった、ごめん!
キルティ)何でそんなに買ったの?
キルティは、たくさんのパンを見て言った。
キルティ)じゃあ、チーズサンドをいただくよ。ありがとう、リリア。
イデア:(タブレットで授業を受けており)
麗奈:デュース、ここは3周かき混ぜて。でないと混ぜすぎてスライムみたいになっちゃうわ
デュース:あ、ああ
エース)適量って、どのくらいだ?
エースは魔法薬をいれるのに手間取っている様だった。
キルティ)(ルチウスの鳴き声・・・気が抜ける。それに、妙に眠気も誘うんだよなぁ・・・)
キルティは眠気に抗いながら、授業を聞いていた。それを、隣で見ていたケイトは
ケイト)(すっごく眠そう・・・)
エース)サンキュ、麗奈。
エースは、そっと魔法薬を3滴入れた。そしてしばらくすると
エース)で、出来た!久々に失敗しなかったぞ。ありがとな、麗奈。
エースは麗奈にお礼を言った。
キルティはうつらうつらと眠気が限界だった。
キルティ)(寝たら補習になる、寝たら補習になる、寝たら補習になる・・・)
ケイト)(キルティちゃん、ヤバそう。あと少しで終わるけど耐えられるかな?つか、イデアくん、いつもこういうの見てる時どう思ってんだろ?)
ケイト)ちらっとタブレットの方を見ながら思った。
デュース:さすがだな麗奈
麗奈:いえいえ(照れていて)
デュース:やっと授業が終わる…
イデア:(つまらなさそうに授業を聞いているため隠れてゲームし始めて)
キルティ)やっと・・・やぁっと終わったよ~。
キルティは、ものすごく疲れた顔をしていた。
キルティ)(何とかノートもとったし、話も聞いた。でも、本当にきつかった。今すぐ、寝たいけど、その前に寮に戻らないと・・・)
キルティは、そんな事を考えていたが、眠気MAX状態では、あまり難しい事は考えられなかった。
ケイト)キルティちゃん、ちょっといいかな?
キルティ)ケイト・・・今はちょっと・・・
ケイト)おやすみ
ケイトはキルティに睡眠魔法をかけた。
キルティ)ほえ?
キルティはそのままケイトに倒れ込むように眠った。
ケイト)取り敢えず、俺の部屋で寝かせるね。
ケイトはキルティを姫抱っこし、寮に帰っていった。
ケイト)トレイくん、おつおつ~。キルティちゃん、眠気が限界だったみたいだから、俺の部屋で一眠りさせてくるよ。
ケイトは、にっこり笑ってトレイに話した。
ケイト)うん。キルティちゃん、すごくうつらうつらしてた。
ケイトは、困った笑顔で言った。キルティは、気持ちよさそうに眠っていて、寝言で
キルティ)プリン・・・シュークリーム・・・
と言っていた。ケイトは、笑わないように、プルプルしてたが顔が赤かった。そして小さい声で
ケイト)何だよ、今の寝言。可愛すぎかよ。
と、言った。
ケイト)トレイくん、ナイス。取り敢えず、寝かせてくる。
ケイトはキルティを自分の部屋に寝かせに言った。寝かせると、マレウスにメールで、キルティが眠そうにしていたから、一眠りさせてから、帰らせることを伝えた。
ケイト)送信っと。それじゃあ、キルティちゃん。ゆっくりしていってね。
ケイトはそう言って、部屋を出て行った。
マレウス)なるほど、キルティは一眠りしてるのか。
マレウスは、セベクにメールのやり方を教えてもらいながら、ケイトが送ったメールを見ていた。
セベク)キルティ様、体調でも悪かったのでしょうか?
マレウス)いや、眠かっただけだと思うぞ。トレインの勉強は僕もたまに眠くなる時がある。
マレウス)シルバー、キルティならケイトの部屋で今寝ている。授業中、寝るのを必死に堪えていたようだ。終わった途端、限界を超えたのだろう。
マレウスは、シルバーにそう話した。
その頃のキルティは
キルティ)エクレア・・・
スイーツの寝言を言っては熟睡していた。
マレウス)人の子、お帰り。
マレウスは麗奈が帰ってきたのを笑顔で出迎えた。(しかし不敵な笑みである)
ケイト)キルティちゃん、まだ寝言言ってるのかな?
ケイトはトレイにそんな事を話していた。そして、当の本人は
キルティ)ティラミス・・・パフェ・・・すやぁ・・・
しっかり言っていた。
麗奈:明日は何着ていこうかな(そんな不敵な笑みに気づかずにレオナとのお出かけでどこに行こうか考えていて)
トレイ:夢なら何やってもいいからな(シュークリームを持っていき)
マレウス)人の子は明日キングスカラーと出掛けるのか。
マレウスは麗奈の声を聞いて、ため息をついた。前からレオナと出掛けることは聞いていたが、心配なのだ。
ケイト)何やってもって・・・例えば?
マレウス)ああ、行ってほしくない。
マレウスは、ムスッと拗ねた顔で言った。何故なら、ここ最近、休みの日は出掛けてばかりであまり、一緒に居られないのだ。流石に寂しいのだろう。
ケイト)トレイくんも考えることが凄い時あるよね。
ケイトは、軽く引いていた。
麗奈:で、でももう行くって言っちゃったし、そのあとはマレウス様とたくさん楽しみましょう? ね?
トレイ:俺たちはヴィランだぞ?
マレウスは玉座に座って、小さく歌を歌っていた。
マレウス)~~~♪(皆を眠らせてる時に歌っている歌)
ケイト)えっ!じゃあお菓子食べてないの!絶好のチャンスなのに。
マレウス)人の子が、明日キングスカラーと遊んだあと、僕と過ごしてくれるそうだ。
マレウスは、フフッと笑いながら言った。
ケイト)掛けてそうで掛けてなさそうだもんね。まぁ、負担にならないようにはしてるんだよね。
ケイトは、トレイにそう聞いた。
マレウス)それは、人の子に任せる。今から楽しみだ。
マレウスはワクワクしていた。
ケイト)確かにそうだね~
ケイトがそう言ってると、部屋についた。
ケイト)キルティちゃん、まだ寝てるかもしれないし、そっと入ろうか。
ケイトはそっと扉を開けた。
キルティ)シュークリーム!
キルティは目を輝かせた。
キルティ)シュークリーム好きなんだ。でも、いつもケーキとかなのに、珍しいね。
キルティはそれを聞いて顔が真っ赤になった。
キルティ)それ、昔の癖だよ。
キルティは、真っ赤な顔を見せたくないのか顔を覆った。
キルティ)ありがとう、いただくよ。そうだ、紅茶も頂けるか?出来ればアッサムの茶葉でミルクティー。時間的にハートの女王の法律に反していないはず・・・あまり詳しくはないけどね。
キルティは、トレイにお願いした。
キルティ)ありがとう、シュークリームにこの茶葉凄く合うんだ。この茶葉はミルクティーの色が一番綺麗だしね。
キルティは、紅茶を一口飲んでそう言った。
キルティ)いつも何でもない日のパーティーで出してる茶葉は何なの?
キルティ)確かに、菓子によって、合う茶葉は変わるな。実は飲んでみたい茶葉があるんだ。
キルティは、そう言うとシュークリームを齧った。
キルティ)ああ、簡単に手に入る茶葉ではない。しかし、とても美味しいらしい。出会えたら、それは運命かもと言われる最高の茶葉だ。知っているか?
キルティはトレイに聞いた。
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