トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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シルバー:はっ!
(町に出ると麗奈とレオナに追い付き)
リリア:ふむ、うまそうなものを食べておるの(木の影から見て)
レオナ:お前は痩せすぎだ。たくさん食べる食いしん坊な女は嫌いじゃないぜ
麗奈:(一生懸命食べていて)
キルティ)食い過ぎも体に毒だと思うが・・・
キルティは呆れていた。
セベク)今のところ、まだ襲うような感じではありませんね。
マレウス)いくらキングスカラーでも、人前で堂々と襲うような真似はしないだろう。
少し遠くから見ながら皆口々に言っていた。
レオナ:腹がいっぱいになったらメインの場所に行くぞ
麗奈:メイン?
レオナ:ここだ(撮影スタジオのような場所)
スタッフ:いらっしゃいませ
レオナ:こいつをとびきりかわいいプリンセスにしてくれ
スタッフ:かしこまりました
麗奈:れ、レオナ先輩?(なんやかんやビタミンカラーなドレスに着替えさせられ、ティアラはもちろんメイクもぱっちりしてもらい)
レオナ:はっ、俺好みのプリンセスで何より(大満足)
麗奈:まさか、これのために?
レオナ:予約して連れてきた
麗奈:あ、ありがとうございます。着てみてなんですが、ビタミンカラーがキラキラしていて素敵だなって…///
セベク)何だあれは?人間を着替えさせて。
キルティ)・・・か・・・
セベクはキルティが何か言っているのに気づいて、キルティの方を向いたが、顔を青ざめた。
キルティ)レオナめ、挙式でもあげるつもりか。絶対に返してもらう。
キルティは完全に怒りがMAX状態で、怒りに燃えていた。そして、それはマレウスも同じで
マレウス)キングスカラー、誰からも好かれなくなる贈り物(呪い)を授けよう。
完全に狂気じみた笑みで、今にも贈り物を授けようとしていた。
シルバー:ふたりとも、落ち着いてください!
リリア:やめるのじゃやめるのじゃ(止めて)
麗奈:(写真撮影に勤しんだあと着替えて店を出て)あ、ありがとうございます。ドレスも素敵でしたっ。レオナ先輩、意外とセンスあるんですね
レオナ:気に入ってくれてよかったぜ。フェアリーガラで口うるせぇヴィルにしごかれてファッションセンスがいつの間にか身に付いちまったみてぇだな
セベク)落ち着いてください。
マレウスとキルティは3人に抑えられて、少しずつ落ち着きを取り戻した。しかし、不機嫌なままだ。
マレウス)だから、行かせたくなかったのだ。こんなにも気持ちが落ち着かなくなるから。
キルティ)人の子は楽しそうでも、私達には、まるで金属で心臓を貫かれたかのように胸が痛くなる。
シルバー:麗奈が楽しんでるならいいけど…(複雑な心境でいる)
レオナ:バイトも頑張ってるみたいだな
麗奈:今は週に1日のペースで働いています
レオナ:お前は頑張りすぎなんだ。金ぐらい俺がなんとかしてやるってのによ(ボソッ)
マレウスとキルティは、気分が沈んだままだ。セベクは流石に心配になり
セベク)あの、ここからは僕達3人で二人を見ますので、お二人は寮に帰って休んだほうが・・・
マレウス)・・・・・・・・・・
キルティ)・・・・・・・・・・
マレウス)はっ!いや忘れてないリ・・・アムール。
キルティ)そ、そうだよ。今日を楽しみにしてたんだから。
マレウスとキルティは急いで繕ったが、少し無理をしているように見えた。笑顔がぎこちなかったのだ。
キルティ)それってあんぱんとコーヒーですか?私とセ・・・サッドは飲めないんですが?
セベク)アイスクリームとどうですか?ちょうど売ってますよ!
リリア:おぬしたち、あれはドラマの演出であって実際にはやっとらん。そんな余裕だってないじゃろうからな。ただ、腹が減っては戦はできぬと言うからの
シルバー:じゃあ俺が買ってきます
セベク)僕も買ってきます。
マレウス)アムール、今人の子はどんな感じだ?
マレウスは、これ以上、気持ちを害さないよう目を背けて言った。
リリア:ふむ、レオナと昼飯に向かうらしい
麗奈:このお店、以前エースたちともきたことあるんです
レオナ:一年坊とか? …チッ(こんなところでほかの男の名前出すんじゃねえよ…)
マレウス)僕らも入るか。
キルティ)サッド、シード。買うのは待って。お店に入るから、店の物を食べるぞ。食べ物の持ち込みは禁止だからな。
セベク)は、はい。
セベク達は、並んでいる最中だったが、列を抜けた。
マレウス達は、それぞれ好きな物を頼んで、たまに麗奈を見ていた。
マレウス)美味そうに食べているな。
パスタを食べながらマレウスは言った。
キルティ)人の子は、甘いものが好きですからね。
キルティはサンドイッチを頼み、誰から食べようか選んでいた。
セベク)どうやら、あまり妙な話もしていないようだな。
セベクは、ハンバーガーを食べながら、ちらちら麗奈たちの方を見ていた。
リリア:ふむ、うまいな(サンドイッチ食べていて)
レオナ:卒業後はどうすんだ?
麗奈:茨の谷に行きます。マレウス様がそうしろとおっしゃってました。家まで建てるとか言ってたような…
レオナ:まさか、城の敷地にお前の家を建てるのか?
麗奈:はい。さすがにそれは太っ腹が過ぎると言うか、もちろん最初は私が働いて稼いだお金で自分で建てるって言ったんですけど
レオナ:なんだよ、あいつも女に弱いのか。ふっ
マレウス)(建てるのではなく、屋敷に住まわせるつもりだ)
マレウスは、食後のコーヒーを飲みながら、思っていた。
キルティ)(マレウス様は女に弱いんじゃない。人の子が大切だからだ!)
キルティは、紅茶を飲みながら、そう思った。
レオナ:就職先は決めてんのか? 今のうちに探してもバチはあたんねぇ
麗奈:魔法薬学が得意なので研究所に勤めたいんですけど、何分数学や他の教科の成績が全然で…
レオナ:就職が無理なら王宮所属の薬剤師として働く手もあるぜ
麗奈:……茨の谷にもあるかな?(ボソッ)
ピシッ
突然何かにヒビが入る音が聞こえた。マレウスが力を入れすぎてコーヒーのカップにヒビをいれてしまったのだ。
スタッフ)お客様。どうなさいました?
マレウス)すまない、生まれつき力の加減が苦手でな。力みすぎて割ってしまった。
スタッフ)お怪我はありませんか?
マレウス)幸いなんともない。
リリア:ノアール、落ち着くのじゃ
シルバー:レオナ先輩、完全に地雷踏んでる(冷や汗かいて)
麗奈:魔女の家にも憧れますけど、プリンセスにもなりたいって夢もありますし
レオナ:なら、いっそのことどっちもなっちまえばいいんじゃねえか? どちらかを取るなんて狭い選択で自分を縛っていたらつまらねぇだろ。だったら両方を取るってのもありだ。薬品作りが得意なお姫様、なかなかいい肩書きだろ
麗奈:あ~……なるほど(想像して)
麗奈:調合だけじゃなくて、錬金で作りたいものがありまして
レオナ:なんだ?
麗奈:無限に水が湧き出る石や一瞬で傷を治すポーション、作りたいものがいっぱいなのですが、中には素材が貴重だったり高価なものもあってなかなか作れなくて
レオナ:学園では育てられず諸国を回らないといけないレベルにまでなれば至難の業だ
マレウス)(僕が家臣に頼めばすぐに手に入る)
マレウスは、未来の構築を少しずつ考えていた。キルティはその様子を見ながら
キルティ)(これは、絶対に出さない気だな。私達が一緒なら、多少は大丈夫かと思ったけど、マレウス様は茨の谷から出す気はないんだね。まぁ、安全ではあるけど)
麗奈:私はそれらを作るためなら海だろうが山だろうが行きます
レオナ:(どっかのプリンセスみてぇに一度決めたら折れないタイプのやつか。めんどくせぇ)
キルティ)ねぇ、アムール。もしかしたら人の子は遊びながらも、知見を広げていたのかもしれないね。
キルティはこそっとリリアに言った。
リリア:そうかもしれぬ
麗奈:以前、アズール先輩たちと海に行ってお宝を見つけたんですけど、魔法で持ち出したら災いをもたらすもので、結局元の場所に戻したんです
レオナ:はぁ、お前は無防備過ぎんだよ…
麗奈:はい。ちょっとうかつでした
レオナ:(俺はアズールたちと海に行ったことを言ってるんだがな…)
レオナ:さてと、食い終わったし買い物の続きでもするか
麗奈:はい。薬草の専門店はここからすぐのところです(立ち上がって店に行き)
リリア:移動するようじゃ
シルバー:かなり前からある薬草の店のようです(スマホで調べていて)
キルティ)へぇ~、そんなとこあったんだ。知らなかった。
セベク)僕らも店に入って様子を確認しましょう。
マレウス)ついでに何か買うか。買わないと失礼だろう。
キルティ)随分と可愛らしい店だな。薬草店なんていうから、てっきりもっと古風な感じかと思ったが・・・
キルティは店を見ながら言った。
マレウス)まぁ、入って見ないと分からない。入ってみよう。
セベク)どんなものが売っているのだろうな。
キルティ)これは果物のエキスを抽出した種、こっちは、甘いものと合わせるとより甘さが引き立つ粉・・・どっちも美味しそう。
マレウス)なら、それを買ってみるか。
キルティ)うん、お兄ちゃん。
キルティは、少し言葉が辿々しかったが、何とか言うことが出来た。
シルバー:これは学校の植物園でも育てられているやつだな
麗奈:たくさん買えました~
レオナ:そろそろ帰るぞ
麗奈:はーい(店を出て)
マレウス)欲しいものが買えたな。
キルティ)はい!
セベク)わか・・・ノアール・・・そろそろ人間たちが帰るようです。
マレウス)そうか。本当に帰路に着くかを見るぞ。
麗奈:はぁ…たくさん歩いた(ちょっと汗かいて)
レオナ:楽しかったか?
麗奈:はい。ありがとうございました
レオナ:そいつはよかった。ま、せいぜい他のやつらに噛みつかれないようにな(寮に帰っていき)
麗奈:(ディアソムニアに帰宅)
マレウス達は、麗奈たちが帰路に着くのを確認した後、移動魔法で寮に戻ると
マレウス)キルティ、解毒薬を頼む。
キルティ)はい!
キルティは解毒薬を人数分渡すと、一斉にそれを飲み干し、キルティとマレウスとリリアはいつもの尖った耳に戻った。そして声も同じく元通りになった。
セベク)やっと僕の声だ。
キルティ)いつもの声だと私という認識が出来るし、しっくりくるな。
マレウス)角も現して、寮服に着替えたし、何も変わりない。
シルバー:変装がこんなに神経使うなんて…(力が抜けてソファに座り)
リリア:やっといつものわしじゃ。長かったの~
麗奈:戻りました
マレウス)流石に疲れたな。
マレウスもソファにゆっくり座った。
セベク)そうですね。僕も疲れました。
キルティ)案外、芝居というのも疲れますね。しかも見張りもですから。
皆、口々に言っていたが、麗奈が帰ってきた声を聞き
キルティ)出迎えなければ・・・
キルティはそう言って、歩き出したが、疲れて思うように足が動かず足がもつれかけてしまった。
キルティ)ぎゃん!
セベク)キルティ様!ご無事ですか?
キルティ)コケて痛くないやつはいないと思うけど・・・
キルティはそう言いながらゆっくり立ち上がった。そして玄関に向かった。
キルティ)人の子、おかえり。何もされなかったか?
キルティ)へぇ、レオナなら、もっと女が喜びそうなところに連れて行くかと思ったけど、そうでもないのか?
キルティは今日の様子を思い出していた。
マレウス)楽しんだようで何よりだ。
キルティ)ねぇ、今日は皆疲れちゃったし、麓の町のレストランで外食しない?人に扮すれば私達だって、そう変わらないんだから。
マレウス)そうだな、たまにはいいかもしれん。
セベク)確かに、今日は疲れましたし、僕も賛成です。
シルバー:ええ。たまには我々で外食するのも悪くない
リリア:麗奈、帰ってきてばかりで申し訳ないが行くぞ
麗奈:はい。では買ったものを部屋に置いて荷物軽くしてきます(走って)
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