名無しさん 2021-08-27 23:46:26 |
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太陽が消え、世界が闇と恐怖に包まれてもなお、おばあさんはおじいさんを待ち続けました。
国中の鬼が徒党を組んだという噂も、各地を賑わす英雄達の冒険譚も、おばあさんの耳には届きません。
呪いの桃をすっかり食べきってしまった今、おばあさんにできることは暗い川で洗濯をし、おじいさんの帰りを待つ日常をただ繰り返す事だけなのでした。
変化も救いもない無限地獄のような日々。
しかし、ある日おばあさんは気がつきます。
自分のお腹が大きく膨らんでいることに。
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