【〆切】独

助かる、其の点については承知した。
(巻き終わったようで、声を掛けられればお礼を言い、付け加えの投げ掛けには頷いた。
手渡された鎮痛剤を受け取り、聞かれた事に「食事摂ってからで」と答えて。)

んじゃあ、早速食うか。ちょっと待っててくれよ。腹はちゃんと減ってるよな？
どれ位食べれるかわからねぇから、ちょっと多めに作っちまったんだけどよ…多かったら残しても大丈夫だぜ、また明日食べるからな
(相手の反応を確認すれば安堵したような表情になった。先程まで作っていた料理を、どれもほうれん草を中心にはしているが簡単なもので、それでも満腹になる位には量を作っておいた。
見たところ大食いそうだが、今日はあまり食べれないかも、なんて考えるのも少し楽しく。)

大丈夫、作ってくれたのはお残ししない、ちゃんと食うから
(包帯を巻いてもらったばかりの肩、左腕も少しずつゆっくりと控えめに動かし、脱いでいた上衣を着ていく。
其れから、鉄分を補えるような緑色の野菜、基ほうれん草が多く使われていると見受けられる料理が盛られた皿、彼は多めに作ってくれたらしい。其の旨を聞き、また明日食べるからと云うが、彼も食べると云うのに明らかな手負いの己を考えてくれているかのような食卓のラインナップに、彼の配慮を見透かし其処までを考え、何がなんでも残さないと伝えて。)

はは、無理して食ったらしんどいだけだろ？そんな事気にせず食えよ。まぁ、そんな風に言ってもらえるのは嬉しいけど

(彼の気持ちの籠もった言葉に、喜びを隠さずに頬の緩んだ表情を見せた。
普段は独りで他人に料理を振る舞う機会なんてないためか、張り切って作ってしまったがどうやら彼はそれを苦に感じる事も無く寧ろ殆ど逆の感情を抱いてくれている。これほど嬉しい事はないだろう。茶碗に白米を注ぎながら、今家にある物で主から汁物まで揃えた自分に賛辞を贈りたいぐらいだ、だなんて自画自賛を心の中でしておく。
全てを食卓の上に揃えれば彼の目の前に座り、食べていいぜ、と声をかける。)

(すいません…！昨日は連絡を入れる前に寝落ちしてしまって…
しかも連絡がこんな時間になってしまって…申し訳ないです…本当にすいません…)

だが、急だった事にも拘らず、此れだけのモン揃えたのはすげぇと俺には分かる、其れも片岡の腕前って事か。一人暮らしだが飯食いっぱぐれさせて家に来る面倒な奴が居てよ、其奴の世話してるからな。今頃飢えてるかもしれねぇ。あぁ、頂きます。
(彼の気遣う言葉で急な出来事に招き入れ、暫くは家に置いておく事となり食事を振る舞うに至ったのだからそんな彼は観たところ一人暮らし、食材が足らなくても可笑しくないのに此処までの品数を揃えた彼の腕前は率直に賛辞して。
来たばかりは口数少なかった訳だが、余談を話しつつ彼奴の為にも今目の前に座る片岡に面倒を掛けさせないよう、早く治さねぇと、と思い。
声を掛けられ手を合わせると、黙々と順調に減らしていき、何れも不足なしの美味しく頂け完食し「悪くなかった、片岡の料理彼奴にも食わしてやりてぇぐらいだわ、あぁでも…彼奴かなり偏食があるんだよなぁ、其れに困らされててよ。」と困ったように苦笑し「其れは兎も角、何れも美味かった。片岡は誰かに振る舞ったりはしねぇのか？こんなにも美味いんだ、自信あんだろ。」と本音を述べて。)

（／此れからは長くしていき、たいと思います。時間ある時や場面によって変動あるかと思いますが、好みに合わせれるよう頑張ります。受け身がちにならないようしてみましたが遣り難かったらお申し付けを。)

（／いえいえ、眠たい時は寝ちゃって下さい。気軽に遣っていきましょう！)

（／自分、主様のロル好きです！昨日は外出先だったなのもあり、自分の中で気を付けてる法則があるんですけど後から読み返したら変だなと思って…若し読み難く感じさせてしまっていたら申し訳ありませんでした。普段早く返したくて短めになっちゃってたんですけど、長く回せたらと思ってます
いつまでも居て欲しい片岡さんと早めに出ていこうとしてる紘哉のすれ違いが描けてて楽しい、と思っちゃったり。どうか何卒宜しくお願いしますね。)

（／若しくは夜中はサクサク回せた方が良いんですかね。主様の望むご都合があれば教えて下さい。)

ん、ありがと…急に褒めるじゃねぇか。
へぇ…意外じゃねぇかも。……あー…じゃあ、早く帰らねぇといけねーな。

(彼の話を聞いていると、どうにもそれらしい相手がいる事が分かり少し…いや、かなり落胆する。居なかったら、アプローチをかけようと思っていたぐらいではあったので、表情には出さないが落胆し、少し食欲が失せたような気さえする。自分も彼と同じように食べ始め、食べ終わるが、終わったあとも、その相手らしい人のことを話され、若干表情が曇る。まぁ、傷が浅いうちだったし、いいじゃねぇか、と自分に言い聞かせ。)
それは良かった！帰るときに何品か作るか？
え…？あー……まぁ、前に飲食店で働いていたけど…今辞めちまったからな。自信は……無いって言ったら嘘になるけど、やっぱ腕は落ちてるぜ。
(振る舞う予定は今の所ない、と戯けたように言いながら、少し前のことを思い出し答える。惚気を聞かされ、少しテンションは下がっているが、あまりそれを感じさせないように、と心がけた結果だ。)

(わ！？ありがとうございます…！
合わせるだなんてそんな…！突き合わせてしまっている方なので…。ですが、貴方様のロルをたくさん見ることができてとても嬉しいです…！
貴方様がやりやすい方で全然大丈夫ですよ！無理し過ぎたら駄目なので……
嬉しすぎる言葉です…！！！此方も書いているのがめちゃくちゃ楽しいので、これからもよろしくお願いいたします…！！)

ん、そう。彼奴何仕出かすか分かったもんじゃねぇし、彷徨いて人様に迷惑かけてるようじゃあ堪ったもんじゃないしよ
(アプローチなどと考えていたそんな彼の気も知らないで話せば話す程気落ちしたような顔をする片岡になんか元気ねぇな…とは思うも、気のせいかもしれねぇと探り入れはせず。
然し、彼の思う様な事は何ら無く其奴との間にお互い恋愛感情は取るに足らない間柄である事が返した答えで判るだろう
紘哉としては其れらしい相手、と云うのではなしに、惚気たつもりは一切無く、本当に困っている身なのだ。)
あぁー…そうだな。へぇ、落ちてて此れなのか俺片岡の料理は、好きだ。言うなれば、其の人の事を考えれてる。
(何品か作るか、と聞かれキッチンを貸して貰う訳だから去り際に残して行くか、と其の言葉を覚えておく事にする。
鉄分を摂取した事で、血色も良くなり答えてくれた言葉を、落ちてもこんなに美味いのか、と感心し料理は好きだと口にすれば「食ったから、鎮痛剤飲むぜ。」と声を掛けて。)

（／有難う御座います、了解しました。返信遅れがちになりすみません…。)

あー…結構仲いいんだな？まぁ、飯振る舞ってるくらいだし……。あー、女？男？その様子だったら結構やんちゃなんだろ？もしかして、男？
女だったら、もしかして、恋人？あ！いや、別に男が恋人だったとしても引かねぇよ？あぁ、オレはそこに偏見はないからな

(口数が多くなった事は自覚しているがやめられず、変な事まで聞いてしまったような気がする。どうにか確認したい、と言う気持ちが先走ってしまったからなのだろうが、下手なところまで行き過ぎた。一気に喋ったあと、少し沈黙し、彼の様子をチラリと伺う。)

………そう、か、そうか！ありがとよ、いやー、そう言ってくれると嬉しいな。作りがいがあるってもんだ！

(素直に褒められれば、若干困ったような表情で笑みを浮かべる。考えたのは、当たり前だ。だって病人なんだからな、と自分に言い聞かせながら、鎮痛剤を渡していたので、水だけもってくる。)

仲良いとは違う気するが、だって迷惑ばっか掛けられてんだぜ？嫌がらせかよってぐれぇで俺彼奴には結構苛ついてる。勿論男だけど。
てか、片岡何歳だよ？俺が言えた事じゃねぇけど、良い女性が居んなら手中に収めるのもいんじゃね？
(結構苛ついてる、と内心何を其処まで性別が気になるのか脈ナシが分かる事をハッキリ告げ。
恋人とか考えた事ねぇなー…と思いだって、想いは寄せてても其れだけで十分だったし、其れ以前に数年前いつの間にか亡くなられていた、空気を重くさせないようそんな事を答えるのは憚られる。俺も偏見はないが勿論女性でな。
代わりに、偏見はないとは言え恋愛対象は別だろうと良い女性はいないのか訊ね。
水だけ持ってきて貰えば、歯切れが悪りぃな…と思いつつ、ジト目を向け鎮痛剤と水を口に含んで。)

え、あー！そうなのか？いや、それはまた苦労してんだな、アンタも。男かー、だったら飯代とかも気になるんじゃねぇか？
あ？年齢か、33だ。……あー…そう？気になってる奴は居るんだけどなぁ。振り向いてくれそうにない

(キチンと信じたわけじゃないが、どうも彼は今の同居人の事が少し気に食わないようで。なぜかそれにホッとしてしまった自分が居て嫌になる。彼に恋人や気になる奴が居たらどうしようか、なんて自分でも驚くほど乙女な脳内に、それを誤魔化すように戯けたような声を出した。)

そう言う神田はどうなんだ？その同居人じゃなくとも、他の…気になってる奴とか

(まるで恋バナをする高校生だ、だなんて苦笑を漏らしながらも話を止めない。どうしても確認したい、好奇心の塊のような性格がそうさせたんだろうか？兎も角、彼の身の回りのことをどうしても知りたかった。)

飯代は別に気になんねぇよ、其れより材料に苦労すんだわ。手間は掛かんねぇんだけどよ、アレは要らんコレは要らん、兎に角要望が多いんだよ、だったら自分で作れって云う話だ
へぇ、三十路か。ふぅん…気になってる奴なぁ？
(鎮痛剤を水で流しコクリと飲んだ後、同居人と謂われた其奴は神田の不満を尽く買っているようで、暴露し愚痴った。
振り向いてくれそうにないと言う彼に自分が何か言える訳でもなく、何となくコップに残った水の水面を揺らし眺め。)
俺の話？……いねぇよ、この世には。
(敢えて話さないよう逸らしていたのに、内心言わすんのかよと以前にはいたのがわかる事を暗に示した言葉を口にし、目を伏せて。)

はは、まるで反抗期の子供みてぇだな！

(彼の話から同居人の性格がだんだんと見えてくる。神田は結構苦労しているようだ、だからだろうか食事を無駄にしないという気持ちもあり、此方が勝手に手当したにも関わらずキチンと礼を言ってくれるのは。
水面をぐらりと揺らす彼に、何処か自分の気持ちが見透かされているような気がして、口をつぐみ視線をコップからそらした)
………あ…悪ぃ…その、…すまない……
(不味い、そう思った時にはもう既に遅かった。
彼の地雷を踏んでしまった事に気が付き、彼の表情に浮かぶ哀の感情に胸が締め付けられるように傷んだ。謝ることしかできず、自分もただ俯くだけになってしまう)

ははっ…、こうなる事は分かってたんだよ、空気を沈ませちまう事に。だから、その…なんていうか…知り合ったばかりで其の気になってる奴が全く見当つかねぇけどよ、片岡には後悔して欲しくねぇとだけ言っとくわ。別に片岡が悪い訳じゃなし、顔を上げてくれないか？
(二人して傷付く羽目になってしまい思わず苦笑し、自分は想いを告げれなくても良い事を前提に寄せていたからまだしも、彼は恐らく違うのだろうと思え、顔を上げてくれるようお願いして。)

……本当。ごめんな、その、…傷つけるつもりじゃなかった。………あぁ、ありがとうな……後悔しないよう……にな。

(顔を上げれば、申し訳無さが込み上げ、つまりつまり声を発した。きっと辛いのは彼の方だが、オレも彼と同じくらい辛かった。
後悔しないように、そう言われても微塵も心が軽くならない。どうしても動こうという気になれない。当たり前だ。)

あぁ…気にすんなよってば。俺の場合、元々其の人に想いを告げようとは微塵も思って無かったんだしよ。想いは告げれずに良くとも、亡くしてしまったのは惜しんでるけど。まぁそんな訳だから責任感じなくて良い、普段通り居てくれよ。其方の方が俺としても楽だし、此の空気苦手だからさ。頼む
(顔は上げてくれたが言葉を濁らせ未だ謝っていた彼の姿に困惑し、取り敢えず制止に掛かった。幾ら言葉を掛けても、一度此の空気にしてしまったら中々難しいのかもしれない。
其の昔、俺が今より若かった頃＿歳上女性だったが、其の人には相手がいて、其の相手には面倒を見て貰っていたし、略奪しようとかは思えなかった。元から叶わぬ恋である訳で。
其れは兎も角、彼に責任を感じて欲しくなくて、景気付けるよう向かいの席に座る相手の肩を前のめりになりつつ軽く叩き触れれば、残っていた水をくいっと飲み干して。)