王様。 2021-08-18 08:03:06 |
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--っ……。(ぽつ、ぽつと液体が頬に伝い落ちる感覚が気持ち悪い。冷たく冷えたコンクリートの感触が体の側面から伝わってくる事がこちらの世界に無事辿り着けた事を確信させてくれるが身体が思うように動かない。鉛のように重たい体とか瞼で当たりを見渡そうとするがぼやけた世界では本当にここが彼のいる時代の童実野町であるかさえも分からず、それどころかどうして自分がもう一度現世に戻ってきたかも分からない。薄れゆく意識の中で記憶を巡らせる。体感的にはほんの数十分前の話だ。そうだ、オレはマハードと冥界の話をしていたはずだ。そう、丁度川の増水の話をしていて……流れる水流にふと王国へ向かう時の、バトルシティの帰りの船の海を思い出して……オレの隣には、いつもキミが。そうだ、会いたいと願ったんだ、と思い出したところで体力の限界を迎えたようで薄れゆく視界の中で金髪の彼が見えたような気がして無我夢中に名を呟くと目を閉じて)……城、……之内、くん……。
(/お待たせ致しました…!めちゃくちゃ長くなってしまった……盛りたいところ盛りまくってしまったのでやりやすいように改変しても切っても大丈夫です…!もしやりづらければ再トライしますのでお気軽にお願い致します…! )
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