王様。 2021-08-18 08:03:06 |
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……オレに捕まえられた事に随分と嬉しそうな顔をするんだな、キミは。未来のオレが羨ましくなるぜ。(相手の手を離さないとばかりにきゅっと握り、その顔に浮かんだ表情がまるで自分を探してきたかのような、初めて出会ったそれというよりはしばらく時間を共にしたような、表情に見えてアイシスの言葉をふと思い返しては未来の自分と未来の彼が2人で居る。という情報にそれが自分相手でさえも嫉妬の炎が胸の奥でゆらゆらと燻るような感覚を覚えては決闘中に挑発をするかのような悪い笑みを浮かべ。しばらく王宮の中を歩くと一際目立って装飾された部屋の前へと辿り着くと護衛をしている家来や神官達は片足を下げて一礼をするのを眺めながら堂々と彼を連れて進むと部屋のすぐ前に待機していた一番の腹心のマハードが真っ直ぐこちらを見据えた後一礼し、「お待ちしておりました我がファラオ。お食事、お召し物、そして湯浴み全てのご用意が済んでおります。」と望んでいたもの全ての事をその通りに遂行させた部下に柔和な表情を向けながら「ああ、助かった。……一人で用意をさせて済まないな、もう下がっていて構わない。」と腹心を見つめた後小声でボソリと”マナに会いにでも行って来てやれ”なんてからかいを一つ零してから部屋の中へと彼の手を引いて進むと少しどこか殺風景ながらも庶民や他の部屋よりもきちんとあしらわれた空間が広がり、そこにはマハードが気を利かせて用意したのだろう。果物や水だけでなく城下町にしか無い自分の好物のジャンクフードまで揃えたテーブルの上や、ジョーノが外に出かけても目をつけられにくいよう顔の周りを覆えるようなタイプの白い服が掛けられて居る壁に満足そうに笑む。この様子なら入浴場もしっかりお湯を張らせてロバのミルクを用意しているだろう。と彼が特別な相手としてもてなしたいのだと理解し侍女や家来に最高の指示を出した事にほくそ笑みながら寝床の毛布へと相手の手を引き、「好きな所に掛けていいぜ、ここにはキミとオレしか過ごさせない。」と呟くと「お腹は空いていないかい、……ターメイヤと言うんだ。口に合うといいんだが。」と現代で言うコロッケのような揚げ物をそっと薄いパピルスに包んで差し出して)
(/扉の前で切なさそうに声を上げる城之内くんが本当にあの時も愛おしかったです……城之内くん本人からも”遊戯”と”もう一人の遊戯”に対するそれぞれへの特別な感情がきちんと分けられているのが本当に大好きです。ちゃんと別のどちらも大切な相手として見てるんですよね…愛おしい…
揺れている~!のやつですかね多分…王様のあの笑顔、城之内くんを見守っているようでほんとに…ほんとに、もう!
ありがとうございます!今のところご飯食べて、お風呂…は描写悩ましいので置いといても入れてもいいんですが着替えて城下町デートもいいなあとも思ってます……
あの二人はあの二人で切ないですよね……セトは、こう、現在の海馬くんに比べてかなり王様と考え方というか根本が似てる気もします。キサラのことずっと残ったまんまなんだろな……かわいい城之内くん……!!もう完全にマハードを城之内くん落とすために使ってる男だと言うのに…)
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