王様。 2021-08-18 08:03:06 |
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ジョウノウチ……ジョーノと呼んでも構わないか?そんなに恐縮しなくても良いんだ、国の民は家族同然だ。それに……、……アイシス?何か視えたのか。(己の手を取り立ち上がる相手の表情に明るい笑みを映したことを目にするとつられてから否かフッと落ち着いた、大人びた笑みを浮かべ重なった手のひらを離す前にきゅ、と優しく握り言葉を紡ごうとした瞬間に背後から黄金色の光を感じて思わず振り返り声の主の彼女へと尋ねるとアイシス本人の表情には焦りや恐怖とはまた違った、それでもどこか不思議そうな色を宿しているがそこからどんな未来を察知したのかを知ることは出来ず返答を待っていると『……私めの千年タクウが、この者とファラオに本来ならば手にできない未来を感じているのです。何処か…見知らぬ場に2人……』と言い放つと周囲は直ぐにどよめき、それは良い未来なのか!?、本来ならない未来ならば避けるべきだ!、やはり災いを!と喧騒が鳴り響くがアイシスの見た未来の話に目を見開かせ相手へと視線を戻すとぽつりと「キミが……、」と何故か嬉しそうな声を漏らしたあと直ぐに「静まれ!!……彼女の千年タクウを見縊るな!不吉な未来ならばそれを言い当てられる、そうだとしても変えることも出来る!これ以上彼を愚弄する事は許さない!」と叫ぶとビリビリと王室を震わせ、その声に弾かれたように周囲の家来や神官たちは言葉を無くしシンとした重たい空気を齎す。…暫くしてそれを打ち破るように乾いた拍手の音が響きゆっくりとそちらを向くと神官セトがひとり両手で拍手をしており暫くして『流石は我らがファラオ……下らん差別も恐怖もせず未来に立ち向かうお姿。ファラオにどの様な未来が訪れど御守りするのが私めどものお役目……それに泥を塗ろうとする者が居るとはな……』と低く呟くと声を荒らげていた家来は動揺を隠せずたじろぐのをセトが一瞥しながら此方へと近付くと『それともファラオのお膝元が許されぬのなら私がその御役目を。』と相手へ手を伸ばそうとするのをすかさず手を取った方の手で相手の手をぎゅっと掴み、もう片手でセトを制し「…オレの傍から彼を離すつもりは無い。オレは六神官や兵を信頼している。ならばオレがジョーノを守れば良いだろう?」と笑みを向けるとセトも面白そうに笑みを向けて『は、』と頷いて敬礼をしてから『異論はないな、ならば解散だ』と告げると皆散り散りに歩いていき、他の人間が引いてから相手の背を抱き)……ジョーノ、良かった……これでキミはオレの物だ。
(/城之内くんの笑顔がアテムくんの心の中を一番元気にしてくれます……!
わかります……城之内くんが倒れてしまったらもう戦う理由がないくらい落ち込んで……2人の未来を見た後にそれだけを理由に立て直す王様……
盛り上げたくて盛り上げたくて盛り込み過ぎてしまった……アイシスさんが見た未来ぜっっっったいハッピーエンドだと信じています……
王様の嫉妬を書きたくてセトさん出したかった……)
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