王様。 2021-08-18 08:03:06 |
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……(…そっか、此処は…まだアテムが王様として生きていた頃の…あの古代のエジプトなのか…しかも、王宮…)(驚きから目の前の彼を見詰めつつもその彼と今自分を拘束している兵士達の会話を聞いては少しずつ頭の中で整理をしては今自分が居るこの場所とその時代を理解するが最後は何故急に王宮にと内心でガックリとなってしまうが、その間に王である彼の言葉で体が自由になるのを感じてはその場にペタンと安堵から少し力が抜けて座り込めば、カツンと静かに響いた足音と共に紡がれた言葉に(ここじゃ、俺みたいな白い肌や金髪は、珍しいのか………いや、時代や場所も違うし、ありえなくも、ねえか…)と内心でほんの少し驚きつつも時代や国も違うのであり得なくはないかと考えていれば何時のにか自分の目の前まで来た彼の丁度足元が視界に入って思わずビクッと一瞬肩を揺らすが彼がしゃがんだ事で彼の赤紫の瞳と視線が合えば、現代の自分の知る相手の視線とは少し違った王としての視線に、ああ。それでも自分はこの視線からは目を反らせないと思っていれば頬に感じる手の感触と共に問われた質問にはグルグルと頭の中で思考を巡らせ、自身の名前はこのエジプトではあんまり聞き慣れなれない響きかもしれないと内心で考えては彼の瞳をゆっくりと見つめ返しては眉を下げて恐る恐るゆっくりと口を開き「……あの、怪しいのは…わかっていますけど…助けてくれて、ありがとう、ございます…。…名前は…ありますけど…その…貴方には…多分聞き慣れない、響きだと思うので…、ちょっと…」と目の前の相手には普通にタメ口で話してしまいそうになるのを目の前の彼は王様だと自身に言い聞かせながらゆっくりと辿々しくも敬語で話していくが最後は眉を下げたまま僅かに顔を俯かせて申し訳なさそうに呟いて)
(はい…私も気を付けていきますね……。ありゃま、アテムくんが恨めしそうに……うちの城之内くんはとても心配してたよ、アテムくん…!←
いいです…!主様のエジプト時代の王様、本当にいいです!カッコいいです…!本当にありがとうございます…!私も殆ど主様と同じようにエジプト時代のアテムくんには思っていました。←現代のアテムくんと話すときのようにボロが出そうになるのを必死に敬語で王様に話していますよ、うちの城之内くん…。)
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