セイチャットファンさん 2021-08-12 18:09:13 |
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…ふむ、人風情にしては中々大層な酒を拵えたものであるが……ちと酒勢が足りんな
(大江山の一件より軽く千年は過ぎ去って。怨みも怒りも右腕に抱え、目を覚ましてからどれくらいの日数が立ったであろうか。長年生きてきた為か何日たったかなどという事はもはやそうそう覚えてはおらず、ともあれ暇であるという結論だけを抱えて歩く京の山。
大江山からは遠く離れた、名もない寂れた野山であるが、しかしながら香りからして、目当てのブツがあるのはここに違いあるまい。道中くすねた酒瓶の中身を飲み干し、右腕に空の瓢箪を握りしめ、冷え込んだ暗い山道を登り行く。)
かぁーっ!美味いっ!やはり、人の都を見下しながら飲む猿酒は、いつの世も絶品じゃのう!…なぁ、そうは思わんか?えぇ?
(人など到底入らぬであろう山奥のさらに奥、木々や枝をすり抜けながらたどり着いた巨木のうろの中におもむろに瓢箪をつけ込めば、やがて空気の代わりにうろの中身…恐らくはこの山で長年漬け込まれたであろう猿酒を口にする。辛口の火酒も彼女からすれば丁度いいと言うもので、混沌とした京の町を見下ろしながらさも愉快そうに笑い放つ。その上でつけられたか、或いはたまたま出会ったのか。顔も正体も、敵か味方かも分からぬ誰かに、そう声をかけて)
(/絡み文の方出させていただきます!どうぞよろしくお願いします!)
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