セイチャットファンさん 2021-08-12 18:09:13 |
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>朽縄
…………こーちゃんっ、おまたせしましたっ!!!
(でででっ、しばらくしてメンチカツの包みを携えた天焔玉が戻ってくる。
がさり、とベンチにそれを置くと。
「これっ、おつりですっ。 手出してくださいっ。」
と握りしめていた小銭をいーち、にーっ、ともったいぶって数えながらこーちゃんの手のひらの上に置いていく。
かちんっ、かちんっ。 天焔玉の右手により音を立てながら置かれていく小銭。
「ろーくっ、なーなっ……」最後の一枚を左手で置き、すぐにぎゅっとこーちゃんの手を握らせ、それを自分の両手で包み込む。
そうして……あっ! とわざとらしく声をあげると、こーちゃんの手の下に置いた天焔玉の右手から十円玉が!
「えへへっ、いっこ逃げちゃいましたねっ。 」
何かにつけて隙あらば芸を披露しようとする…抜け目ないやつ! )
>月海
……? 目立っちゃだめなんですか?
わかりましたーっ。
(天焔玉はその考えを言語化することはできないものの、目立つ事にはむしろ肯定的だ。
その方が手っ取り早い。 大っぴらに人々の味方だ、という存在がはっきりと周知されていた方がこのような状況では上手く働くはずだ……というのを言葉で伝えるには天焔玉の語彙力が足りない。
そうして無駄に旋回して見せたり宙返りなんかを組み入れた曲芸飛行を止めて、ぎゅーんと最短距離でぐんぐんと屋敷に近付いていく。
ゆっくりと少しずつ出力を弱めて速度を落とし、二度三度屋敷の周囲を旋回して安全に着地できるくらいにまでしてから、軒先にふわりと降り立った。
「えへへっ、くららんおつかれさまですっ。 」)
>櫻蘭、晴明
ぴえっ……! ボスがそういうなら、わたしたちはそう頑張るだけなんですけど……
それでわたし達だけで解決しちゃったら、なんか肩幅が狭くないですか?
想像してみてください……わたしたちが京の皆さんに拍手で称えられる中、隅っこで「あの……自分もいるんスけど……」って半笑いで小さく手を上げるボスと、わたし達を率いて堂々と胸を張っているボスを……
(恐らく肩身が狭いと言いたいのだろう。
慌てるでも謝ってみせるでもなくこんこんと語るも、その後にボスから脅しめいて述べられると、「ご、ごめんなさーいっ! 」
と悲鳴を上げながら門を蹴りあけて先に屋敷に踏み込み、ソファにそーっとうららんを横たえ毛布をふわりとかけ。
台所に一目散に走っていくのだ…… )
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