セイチャットファンさん 2021-08-12 18:09:13 |
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>朽縄
あれっ、なんだか知ってるにおい……これっ、もしかしてっ!
(すんすん、と鼻を研ぎ澄ませて歩く。
知っているにおいだ。 いったいどこから、と痕跡を追いながら進むと、期待に高鳴る胸に伴って足並みも自然と速くなる。
いつのまにか、天焔玉はがらんと寂れた商店街を駆けていた。
たったかたったか、トランクケースを胸に抱いてベンチに座り込む彼女に風のごとく向かっていき……ザザザザーッ! 革張りのブーツの底が火花を散らし急停止!
目の前に現れたのは、過剰にも見えるリボンに飾り付けられたゴスロリ風の道化衣装を身に纏う、長身の少女……天焔玉!
そうだ、天焔玉の感じ取った『におい』とは朽縄のにおい。
例え姿形、雌雄が変わろうとも、そそれを変えることは並大抵ではいかない。
櫻蘭を見分けてみせたのも、口調等よりもそれによるところが大きかった。
「こーちゃんっ! わたしですっ、天焔玉ですよっ! 」 )
(/絡ませてもらいます! よろしくお願いしますね…!)
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