セイチャットファンさん 2021-08-12 18:09:13 |
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>蛇毘、太陰
こいつのせいで随分朧気ゆえなぁ…ふぅむ、愛宕じゃったか比叡じゃったか……まぁ京のどっかであることは間違いなかろうて
(気の向くまま、酒気のするままに歩いたが故にここが何処か、と聞かれても思わず言葉に詰まってしまう。とりあえず天狗の気配がないので鞍馬山では無いだろうと考えながら、適当な返事を返す。そんな様子を誤魔化すように瓢箪をちゃぽんと揺らしながら、目の前にいる二人…否、二匹と己ならば数えるべきであろう人外の者共を見つめる。蛇毘、という名前には聞き覚えがある。あのど畜生の安倍晴明の式神である十二天将の一人だ。剛力で名を馳せて居たが故に面識は無くとも名は知っている。となればそんな者と面識のある童女の方も十二天将であることは想像に容易く。あの古臭い喋り方からしてかの太陰であろうか。老婆と聞いていたのだが、なるほど確かにそれならば、ふらりと現れたのにも合点が行く。)
……しかし十二天将が二匹も揃い踏みとは、ふぅむ、儂の名も天下に轟いていると見えるが……カカッ、まぁよい。酒の席より闘いを優先するほど儂も無粋では無い故な
(目の前の者共からすれば己は敵であり、その逆もまた然り。己にとっても憎き安倍晴明の配下である。故に苛立ちが無い、と言えばそれは嘘になる。
十二天将が二人がかりでかかることは無いだろうし、仮にそうなっても己が負けるかもなどとは微塵も考えぬのであるが、しかしながら今は酒の席である。一先ず酒が尽きるまでではあるがこちらから手出しするつもりは毛頭なく、それを態度で示すようにさも呑気に、酒を仰げば道中毟った山法師の実を口にひょいと放り込んで)
>夜行
ほぉーう…?つまらぬ生臭坊主であれば切り捨てようかとも思ったが成程のぅ……ふは、いや何、そう畏まるな。儂は寛大ゆえな、無礼も笑って流そうではないか
(一見人間の僧侶にも見えるが、ただの人間の僧侶がこのような山奥に来るはずが、ましてや己のことを茨木"様"、などと呼ぶはずがあるまい。故に妖の類であることは一目瞭然で、化かしに来たのか媚びへつらいに来たのか、いずれにせよつまらぬとして言葉を紡がせずに切り捨てようと右腕に手をかけたのも束の間、ふと匂いが鼻を揺する。猫のそれに似た匂いもそうであるが、それではなく、血なまぐさい戦場の香りのその更に奥にあるどこか懐かしい香りに手が止まる。あぁ、これはあれだ、平安の世のどこか懐かしい香りである。となれば己と同じか、或いは己以上に長命な妖なのであろうと言うのは容易に想像つき、ならばここで切り捨てるのはうつけの行いである。酒に伸ばす手も思わず止まるような出会いに思わず笑いも込み上げるというもので、席を空けるようにずずいと大樹の端に寄り)
(/絡みありがとうございます…!)
>月海
くはははっ!なんじゃ貴様、中々いい趣味をしておるではないか!……いやーっ、久々に面白い返しを聞いたものだ、これで京の町の一つや二つでも燃えていれば、尚愉快であろうが…まぁ足りぬを嘆いても仕方あるまい。ほれ、貴様も一杯やっていけ
(鶴柄の着物に金屏風の如き色彩の髪の映える、美しい顔立ちの女である。酒の肴として出たのであれば舌づつみを打つところであるが、この手の顔立ちの者はみな往々にして堅物である。声をかけたは良いものの、どうせ普遍的な疑問が返ってくるのであろうと思っていたが、思いのほかそうでも無いらしい。あっけに取られたというか、予想を覆されたというか、何れにしても話の分かる相手であることは間違いないだろう。故に愉快と笑えば、こちらに来いと言わんばかりに手招きをして)
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