とある紙片 2021-08-06 01:52:10 ID:51ffa25f0 |
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【ミア ある獣人の国・国境付近】
月が高く昇り、暗い夜を照らしている。夜目を利かせなくとも周りが見えるので追っ手に見つかる危険があるがバレずに抜け出せたようだ。余裕をもって荷物の入った風呂敷を背負って国境付近まで走って着くことができた。しかし、見覚えのある人影と出会ってしまう。
「ヴォルグ?ど、どうしてここに…?」
こんな時間こんな場所で偶然会うなどあり得ない。明らかにこちらの計画を知っている様子だ。
彼の金色の瞳は月光を反射して力強く輝き眼は迷っているように細かく動いている。きっと自分も似たような目をしているような気がする。
「あ、愛してるって冗談キツイぜ…それに、オレは最強になるって決めたんだ!」
なんとか言葉を出して目の前のヴォルグに抗議する。
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