未開拓クロニクル / 1:1 / ファンタジー

未開拓クロニクル / 1:1 / ファンタジー

とある紙片  2021-08-06 01:52:10 ID:51ffa25f0
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舞台は剣と魔法のファンタジーの大陸。
大陸は主に2陣営に分かたれていた。
ひとつ、絶え間ない知的好奇心で魔術を熟達させていった人類と、彼らに興味を持ち力を貸す精霊たち。
ふたつ、太古の祖先が獣と交わった事で著しく魔術への適正を失った獣人族と、その憎悪を糧とする悪鬼たち。

人類は獣人族を純血を穢した愚かなる一族として迫害し、
精霊は自分たちの心臓を壊そうとする悪鬼を排撃するために人類へ加担し、
獣人は自分たちを人類の出来損ないと忌避し続けた人類へ復讐の炎を燃やし、
悪鬼は獣人たちの純なる憎悪を吸収して力を蓄え、精霊を駆逐するため獣人側についた。

ここで君のことを聞かせてほしい。
君はどちらの陣営か?人類派か?獣人派か?
君の種族は何だ?
君の目的は何だ?
君の野望は何だ?
刃か?闘争か?友愛か?終焉か?

これは君自身が行動して道を切り拓いてゆく、未開拓の物語。




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  • No.13 by とある紙片  2021-08-07 13:30:46 ID:51ffa25f0




「契約だ。どうか彼女を止めてほしい」

男の低い声は、拒否を許さない威厳と同時に心の底から希うような響きを孕んでいた。
暗闇の中、わずかな蝋燭の灯でぼんやりと浮かび上がって見えるだけの口許がニヤリと笑みを形作り、おどろおどろしいほど真っ赤に引かれたルージュがぬらりと光を反射する。

「種族の誇りよりあのじゃじゃ馬が大切だと言う事ね」

甘ったるいような、それでいて冷たさを含む声は聴くだけで毒に侵されそうだ。
男は女の問い掛けに沈黙を以て応え、女は喉奥で愉悦の笑いを転がして

「あなたの目的のためには手段を選ばない所、昔から嫌いじゃないわ。あなたが人類なのが惜しいくらい…。」

ふと蝋燭の灯りが揺らいだ瞬間、鮮血の如き真紅の唇は男のそれと重なり合っていた。
舌の粘膜を弄るような耳を塞ぎたくなる水音を響かせた後

「契約成立よ。分かっているとは思うけれどこの件に精霊の介入はご法度。あの忌々しい存在の干渉を確認した時点で、即時契約は無効――異論はないわね?」

またしても沈黙。
女は紅い唇の隙間からゾッとするほど鮮やかな青色の舌を覗かせて舌舐めずりをした後

「ああ、もう。妬いちゃうわ」

楽しげに言い残して風が吹き抜けるような音とともに姿を消した。
後に残った男は糸が切れたようにその場に膝を付き項垂れるのだった。

「…………許してくれ」



( / とある物語の一幕。こちらに興味があればこの物語の主人公になる事も可能なのでお声掛けを。本日も募集上げです)



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