社畜だって夢が見たい 〆

こっち向くな！前向け前！＿＿＿ッ成瀬～～！( 明らかに自覚してないであろう笑みを向けられてついつい顔をそらし右手で顔を覆うも、追い討ちの様に頭に手を置かれると犬のように威嚇して「無自覚！やめろ！バカ！イケメン！」と暴言吐いて )
ハァ、お邪魔します＿＿＿割とキレイでびっくりしたわ。てかキレイってか物が少ないの、か？( 開けられたドアの前で少々たじろぐも好奇心には勝てず部屋に促されるように入って。シンプルで生活感があまり感じられない部屋を360度見渡せば )

貶されてるのか褒められてるのか分からないって、それ。（こちらの行動にあからさまに良い反応を見せる様子が面白くなってくればくすくすと楽しげな笑みと共に最後に一撫でして手を引っ込めて）
どうぞ。あー、家にいることの方が珍しいから物あんま買わないんだよね。 調理グッズは確かあった、はず… （殆ど夜ご飯を食べて寝る場所と化している家では確かに必要最低限の物しか置いておらずその理由平然と語り。買ってきた食材と酒をとりあえず冷蔵庫の中に入れては台所の収納開き、新生活が始まってとりあえずと買った調理道具があるか確認して）

褒めてねーっての！なんか調子狂うわまじで、( 隣で楽しげに笑っている相手を横目に、眉間に皺寄せながら溜息ついてみせ )生活感っての？あんま感じないもんな、この部屋。とりあえずフライパンとかあったら貸してくれー！あとはレンチンとケトルあったらイける( 電子レンジに圧倒的信頼感を寄せた眼でキッチン周辺を物色しながら、スーパーで買った材料をいくつか台所に並べ始めて )

ちゃんと住んではいるけどな。フライパンはこれでいい？ あと包丁とかはここの好きに使ってくれていいから（台所の収納開けてほぼ新品同様のフライパンや菜箸など取り出してその場に置き。台所を素直に明け渡して大体の道具や調味料の場所伝えれば｢人に料理作ってもらうのほんと久しぶりかも｣と期待の目で眺め）

調理器具は一通りあるんだな、ちょっと安心したわ。とりあえず、おつまみ作る前にご飯テキトーに作るから………って作る所見られるの恥ずかしいんですけど、？( 新品同然のまな板を水にさらすと慣れた手つきで包丁を手に取りパック詰めされた食材を開けていく。ふと、熱い視線に気づけば一呼吸置いてジト目で見つめ返して )

引越ししてきた当初は自炊する気満々だったから一式は揃えたんだよね、結果はこれだけど。 …あ、バレた？ 人が料理する所とか見ることないなって （苦笑いと共に説明しつつも慣れた手つきで包丁を使い準備していく様を興味深そうに観察して。そんな様子に気づかれてしまえばわざとらしくはっとした表情するもその場を動くつもりはないようで ）