☆ 2021-07-01 18:33:10 |
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( 久し振りに顔を合わせたジュカインは、まだ場に繰り出されただけだというのに他を圧倒するようなオーラを漂わせている。以前にも増して自信と威厳に溢れ、王者の貫禄さえ身に付けているようにみえた。バシャーモも、彼女にとってのライバルである彼を一目見るなりその成長を感じたらしく、緊張からか背中の羽毛が少し逆立ってきているのが分かる。そんなバシャーモを落ち着かせるために、また同じように緊張している自分に言い聞かせるように、相棒の背中に優しく声を掛けて )
……大丈夫。あたしたちだって、前よりずっと強くなってるんだから。ユウキくんとジュカインに見せようよ、あたしたちの全力……!
それじゃいくよっ!………メガシンカ!
( ジュカインをしっかり見据えたまま小さくこくりと頷いたバシャーモは、トレーナーからの声掛けにより心を決めたようだった。ユウキとジュカインも既に準備は整っているようで此方に向かって合図が送られてくる。此方からも対面に向かってぶんぶん手を振って反応を返し、それから大きく深呼吸をした後、覚悟を決めてメガバングルを装着している腕を空に向かって高々と掲げた。その途端、キーストーンから真っ白な光が溢れ出し、バシャーモが首から下げているメガストーンと共鳴して眩い光が彼女を包み込んでいく…──進化に次ぐ進化。光から解放されたバシャーモはメガバシャーモに姿を変えていた。 )
先手必勝!バシャーモ、“でんこうせっか”!
( 力のみの真っ向勝負で挑んだところで力業が通用する相手でないことは、これまで幾度と戦ってきたライバルだからこそよく知っているつもりだ。そこで先手を仕掛けようと判断し、初手の技には先制が出来るものを選んで待機中のバシャーモに指示を出す。トレーナーから指示を受けるなり自慢の脚力を活かして力強く地面を蹴り上げたバシャーモは、堂々たる様で構えているジュカイン目掛けて物凄い早さで突っ込んでいき、その身を相手に叩き込もうと一気に距離を縮めていって )
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