☆ 2021-07-01 18:33:10 |
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……オニドリルも何処かへ行っちゃったみたい。だからもう大丈夫。
( オニドリルのけたたましい鳴き声と、慌てたような羽音が徐々に遠ざかっていき、すぐに聞こえなくなった。戦闘時間こそ短かったが、その間にもエアームドとの力の差を理解して素直に認めたのだろうか、潔く引き下がってくれたようだ。何より逃がした獲物を深追いするタイプの個体でなくて本当に良かった。──腕の中にすっぽり収まった彼女の小さな背中を、安心させるように撫でながら優しく声を掛けてやる。するとトレーナーの声にぴくりと反応を示して漸く顔から両手を離し、辺りの状況をきょろきょろ確認するペロリーム。いつの間にか自分を連れ去った犯人の姿もなく、危険が去ったのを認識しては無事に生還したことに心からホッとしたようで、ヒシッとしがみついてきた。その後、戦闘を終え自分たちの居るところまで下りてきてくれたユウキとエアームドの方を向き )
ううん、二人ともペロリームを助けてくれてありがとう!あたしだけだったら大変なことになってたかも…。
( ペロリームも葉っぱ頭巾を被ったまま、ぺこりと頭を下げて感謝の気持ちを伝えている。彼らが居なかったら救出が遅れていたかもしれない、己の未熟さをひしひしと思い知らされた。それにしても何か事が起こってもすぐに行動できるのがユウキの凄さだ、自分はいつも後手に回ってしまう。一緒に旅が出来るこの機会に見習わないと……かつて燃やしたライバル心を再び燃やして、そう密かに心に誓った── )
うん、そうする。──あのポケモンセンターまでお願い!
( 見たところ外傷は無いが、荒っぽいオニドリルの足に掴まれた上にあれだけ振り回されていたのだ、何があるか分からない。念のためにポケモンセンターに寄ろうという彼からの優しい気遣いにこくこく頷くと、オンバーンに指示を出してゆっくり下降していき、ポケモンセンターの入り口前の開けた場所に着地。ペロリームを抱えたままオンバーンをボールに戻して )
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