☆ 2021-07-01 18:33:10 |
通報 |
──ユウキくんの推理が当たったね!無事に会えて良かったあ。……ペロリームったらクルミルみたいになっちゃって。
( 彼と並んでハハコモリのデータを図鑑に収めた後、住み処へと帰っていく母子の背中を微笑ましく思いながら見送っていたが、暫くしてその姿は完全に森の奥へと消え見えなくなった。そしてその間にもケムッソは自分の服を食べ終え、ペロリームの葉っぱ頭巾まで狙っている様子。そのことに気が付いた彼女は、ケムッソを抱いている彼から距離をとっていて。ハハコモリに自分まで子供扱いされたことに対しては少しだけ不服そうだったけれど、それとこれとは別とばかりに。 )
( ──バッサバッサ、バッサバッサ…!──羽ばたき音がどんどん大きく聞こえ始める。まるで背後から此方に向かって何かが近付いてくるような。何の音…?とゆるく振り返った瞬間、その何かが自身の隣をシュッと通り抜けていく。その勢いで辺りに砂埃がぶわっと舞い上がり一気に視界を失っては、突然のことに驚きながらもぎゅっと目を閉じ、咄嗟に片手で口元を抑えて砂埃を吸わないように気を付けつつ、状況が落ち着くまでやり過ごす。…すぐに煙は収まり、ゆっくり目を開けてみると── )
!!あれっ、ペロリームがいない……っ!
( 先程まで確かに隣にいたはずのペロリームの姿が忽然と消えている。かと思えば上の方から悲痛な鳴き声が聞こえてきたのでパッとそちらに視線を向けてみると、細長い首に細長いくちばし、赤い鶏冠を兼ね備え、巨大な翼で激しく羽ばたくとりポケモンの姿がそこにあって。そのポケモンの足に掴まれて、辛そうな表情のペロリームも。……あのポケモンは知っている、オニドリルだ。葉っぱの頭巾を被ったペロリームをクルミルと勘違いしたのだろうか、彼女を掴んだまま飛び去っていこうとしていて )
えっ、ウソ待って待って!
トピック検索 |