☆ 2021-07-01 18:33:10 |
通報 |
ほんとに?良かったあ…、……??
( 突然掛けられた静止の声に即座に反応しては、何事だろうかと不思議に思いながらも言われたままその場でぴたりと立ち止まり、ユウキの様子を窺い見る。それから一歩、また一歩と後方に下がって此方との距離を取ったかと思えば謎めいた視線を寄越す彼の、その不可解な行動の真意がまるで判らず、頭の中には疑問符が浮かぶばかり。そのうち得心がいったらしい彼により短い沈黙が打ち破られ、なんでもなかったと告げられるものの何だか腑に落ちない。──あっ、もしかして寝癖がついたままだった…!?──咄嗟にそんな疑念が過ったので、慌てて今朝起きた時にはくりんと大きな円を描いていた前髪にそっと触れ確認してみるものの、やはり毛先はきれいに整っていて )
──!……うん!……せーのっ、
( 結局今の間に彼が何を見て、何を思ったのかは分からず終いだが、此方に向かって差し伸べられた手の意図はしっかり理解した。…ちょっと照れくさい気もするけれど彼の手をぎゅっと握り返し、ミシロから101番道路の境目をぴょんっと飛び越え、これから始まる冒険の新たな一歩を踏み出して )
( ──風がそよそよと道端の木々の葉や小花を揺らしている。物心ついた時にはフィールドワークに行く父にくっついてコトキ付近までならよく回っていたし、初めてホウエンを旅した時にもきっちり生態調査をしたので、この辺に生息しているポケモンに関しては調べ尽くしたものと自負していた。しかし生態系が変化した現在のホウエン、今やどんなポケモンが姿を現すのか想像もつかない。…木の枝の上で葉っぱをもしゃもしゃ頬張るケムッソの食事風景を自前のカメラでぱしゃりと撮影しつつ )
ケムッソは相変わらずこの辺りにも生息してるみたいだけど、他にはどんなポケモンたちが住んでるんだろうね。
トピック検索 |