☆ 2021-07-01 18:33:10 |
通報 |
……?それってどういう、──あれ、電話だ。ちょっとごめんね。……うわっ!お父さんからだ…!
( 視線を水面に落としたまま尚も彼の顔を直視出来ずにいたが、隣からぽそりと聞こえてきた呟きに反応してはつい覗き込むような形で彼を見上げ、意味を聞き返そうと口を開きかける。その瞬間、「 ♪ピロリロリンッ♪ピロリロリンッ 」…タイミングが良いのか悪いのか、ウエストバッグから通話着信を知らせるポケギアの音が鳴り響き、申し訳なさそうに相手に断りをいれてから着信先を確認してみると──「 お父さん 」。ぼちぼち研究所に到着してもいい時間帯になってもなかなか姿をみせない娘の身を心配してか連絡を寄越してきたらしい。慌てて応答ボタンを押すと電話に応じて )
もしもし、お父さん?……うん、大丈夫だよ。もう着いてる。……えっとね、途中でユウキくんに会ったんだ。今も一緒にいるから……うん、またあとでね。
──お父さんが「早く帰って顔をみせなさい」って。
( 手短に通話を終えポケギアをバッグに戻しながら相手にも用件を伝えた後、照れ臭そうにはにかみつつ )
……一緒に、ミシロへ帰ろう?
トピック検索 |