☆ 2021-07-01 18:33:10 |
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──!!
( 木々が風に揺られ、優しい木漏れ日が辺りに降り注ぐ。その中にぽつんと構えている池をぼんやりと眺めているうちに乱れた呼吸も少しずつ落ち着き始め、そろそろ研究所へ向かわないと…と考えていた矢先、聞こえてきたのは思いがけず自身の名前を呼ぶ聞き馴染みのある声で。今この辺りには自分以外に誰も居ないはずと思い込んでいた為、突然の事に驚いてしまい心臓がきゅっと締め付けられる感覚を覚えつつ、声の主を探してすぐさま後ろを振り返る。…3年前より随分と大人びた雰囲気を纏ってはいるが、間違いなく一番会いたかった人物の姿がそこにあり、自身の意思を顧みない心臓は徐々に早鐘を打ち始め )
………………あ、…あっ…えっと…、ユウキくんもここに来てたんだね。久しぶり。……その……元気にしてた?
( 沢山話したいことがあるはずなのに、いざ本人を前にすると何故か言葉が出てこない。そうした緊張を誤魔化すように立ち上がり相手に向き直ると、微妙な間を生み出しながらも探り探りに言葉を紡いでいき )
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