『 ＿＿_knock (〆) 』

(他の教師陣なら、補習の開始を待たずして私的な話題を振る不良生徒など相手にせず、短い叱責の後強制的に勉学に励まされるだろうが、彼は紛れもなく例外で。そこまでは予想の範疇だったが、回答を濁す代わりに新たな質問を投げかけられ、見透かすような瞳で至近距離まで詰め寄られる。相手が相手であるため照れ隠しから尻込みしそうになるが、ぐっと堪えて鋭い眼差しで見つめ返し「やる気なかったら今日来てないっす、マジで。先生が数学担当になってから、俺、ちゃんと変わりてえって思うようになったっつーか…」言いながら、前回のテストも悲惨だったため言葉で必死に主張しても信用に値しないだろうと思う。少しはやる気があると見込んでくれているようだが、もっと確信的な何かがあればと思案するあまり、半ば好意を垂れ流している事にも気が付かず)

(/お返事が大変遅くなり申し訳ございません！長らくお待たせいたしました。粗方用事が片付きましたので、また続きからお話を紡がせて頂けると幸いです…！)