『 ＿＿_knock (〆) 』

お前なぁ…（彼の忙しない動きもころころと移る表情もいつも見ていて飽きないが、やる気十分に席に着いたのは余りにも束の間の事、直ぐさま転じた話題には態とらしく呆れ半分の眼差しを送ってみせる。とはいえ彼の纏う空気はいつもと変わらず明朗に辺りを包み、色付く景色と温もりの心地良さに表情は穏やかにしたまま会話には乗り気な姿勢で口を開き。目の前の彼は外見こそ不真面目だが一般の不良生徒とは持つ雰囲気が何処となく違う。日常気怠く目を細めて過ごす自分だが生徒の肝心な様子は何かと記憶するようにしており、先日のテストでも彼なりに頭を捻り懸命に考えた痕跡の残る余白を思い出し。彼なら休まないだろう、と漠然と期待していたのは事実の一方、ただ素直に認めるのも面白みに欠ける。質問に質問で返し答えを濁しつつ、目線が合うようしゃがみ込んでは相手の机へ肘をつき、ぐっと身を乗り出して訝しげな表情のまま顔を近付けるとその瞳の奥を覗き込もうとして）……何、不良クンはサボるつもりでも？＿＿＿なんて、…お前最近数学やる気あんだろ。多分だけど。

( / 良かったです…！ありがとうございます！とりあえず補習を通してお話をしたり、雑務のお手伝いなどで仲を深めていけたらと思います。此方もレスペース不安定で申し訳ありません…！連絡に関してもありがとうございます、当方も同様に対応する予定でございます。今後ともよろしくお願いいたします…！）