無気力先生 2021-06-11 21:00:35 |
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(授業の開始時刻を少しばかり過ぎ、誰の姿も無い教室に半ば諦めの視線を適当に流していたその時、突然音を立てて開いた扉と、いかに急いだのか彼の荒い呼吸音が響いて目を丸める。心の何処かにあった”彼だけは来るのでは”という密かな期待が叶い、緩く口元に弧を描くと靴音を響かせながら相手の傍へと歩み寄り。学生ともなれば夏の毎日が貴重な欠片であり、一介の数学教師である己では何を強制するにしても相応な立場とは思えない。空席だらけの教室に二人分の声だけがじわりと響くも、補講の欠席へは気に特にもしていない様子、軽く笑い声を続けるとあっさりと彼の疑問へ返答しながら補習のプリントを差し出して。貴重な夏の時間を刈り取るには若干憚られるものがあるが、彼が自発的に足を踏み入れた以上は教え子として指導するつもりで、冗談めかして授業へと誘い)…他の奴らは夏休み、満喫中。___よく来たな。成瀬は俺と補講、楽しんでけよ
( / 初回ロル上手くいったようで嬉しいお言葉をありがとうございます。終止形も小説系も何でも美味しく頂きますので、そちら様の表現しやすいように使っていただければと思います!ちなみに今後とも展開相談が必要になればお声掛けしたいと思っているのですが平気でしょうか…?)
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