『 ＿＿_knock (〆) 』

(真夏の透き通った空の青に立ち上る入道雲の爽涼な朝。窓の輪郭線が切り取る爽やかな情景に反して、ぼんやりと外を眺める己の意識はいつも通り倦怠な気分に落ち着いている。教師にとって夏休みなど無に等しいが、朝早くから補講のため学校へ向かうなど気乗りするはずもなく。とはいえ生徒の為となれば丁寧に作成した補習問題を印刷してプリントとして抱え、数枚ずつ綴じた紙束を教卓の上に揃えると生徒が登校してくるのを待っていて。成績不振の生徒だけあり不真面目な者も多く顔を出せと言えど来ない事は想定していたものの、対象生徒を順に思い浮かべ彼の顔を連想した時思わず口元を緩ませほっと息を吐き出し。一見素行の悪い生徒に見える彼だが、その純真な笑みと幾度となく交わした会話は彼の本当の姿を滲ませて心に残っており、彼ならばと僅かな期待と共に誰かの登校を待ちながら時計の音を聞いていて)……誰か来ないもんかね…


( / 初回了解致しました！隼人くんの感情も可愛らしく、成績も努力を重ね少しずつ向上する過程が素敵だと思いました。これからの展開も是非相談よろしくお願いいたします。
つきまして初回ロルは「須藤の受け持つ補習の該当生徒は数人、しかし隼人くん以外は登校する気もなくサボりで結果的に2人きりの個別指導に」という形でこちらから回してみたのですが大丈夫でしょうか…？他の生徒がいるという形でも構いませんのでご気軽に修正ください！あわせて終止形等のロルの形式、長短も調整できますのでお申し付けください！)