不死川実弥 2021-06-09 23:05:40 |
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「 ……ぐ、何だこの女…!クッソ…絶対ぶっ殺してやる…!__お前ら、まとめてかかれ__ 」
(ふっと余裕ありげに彼女の笑いが鼻を抜ける音が響いたかと思うと、顔面へと振り下ろす筈だった拳が何故か空を切り勢いのまま姿勢が崩されていき。流れるような身のこなしで男の技を利用したと自覚したのは直後のことで、彼女の動きは全く目で追えず状況を飲み込んだ時には既に鼻の奥に響く疼痛が走っており、避けもせず正面から攻撃を受けたせいかぼたぼたと鼻血が地に向かって落ち。相手は只者ではないと判断すると一対一の正攻法はあっさりと捨てて、奮い立たせるよう仲間に威勢の良い声で呼び掛けると彼女を取り囲むようにして一斉に攻撃を仕掛けることに。怖気付いていた仲間は一瞬動きが遅れたものの、再び彼女へ正面から掴み掛かろうと首元に手を伸ばす主犯の男に加え、一人の男が背後から同時に飛びかかろうとしていて。
___と、その同時刻。漸く店主から解放され彼女の待つはずの向かいの店へ急いだ不死川。満足のいく贈り物が見つかり彼女の喜ぶ顔を思い描いては、いつ渡そうかと呑気な考えに浸り上機嫌で店内を覗いてみたのだが。そこには何故か彼女はおろか客の一人もおらず、怪訝そうに眉を寄せつつ思い当たる状況を考えてみても答えは出ないままただ心音が不穏に胸騒ぎに揺れて。不意に聞こえた喧騒の中に、男の喚き散らすような声と何か聞き慣れた声が聞こえた気が。急いで音の方へと駆け出すと、裏路地に入りかけた死角に何やら人影が見え凝らすように目を細め。一見して複数人の男の姿しか判断が付かずただの男連中の喧嘩騒ぎか、そう思い呆れ顔でも浮かべようとしたその瞬間、人同士の隙間から見紛うことなき彼女の着物の翻るあの色が目に焼き付いて。己でも驚く程に早く、思考する間も無くその場から飛び出すと喧騒の中へと割り込み。焦燥と怒りに血の巡る感覚に激しい剣幕でその場に加わると、彼女の背後に迫る卑怯な敵の攻撃を消すべく走り込んだ勢いのまま地を蹴って軽く飛び上がると、回転を加え右脚を勢い良く振り上げて男の後頭部へ盛大に蹴りを食らわせてやり。真っ先に彼女の無事を確認しようと目を向けたのだが、見たところ無傷な彼女に反し何故か既に負傷している男の姿に漸く気付き、拍子抜けしては何度か瞬きを繰り返し。確かに彼女が簡単にやられる筈もないのだが、おおよその状況を飲み込むと心配して損したと言わんばかりに揶揄わずにはいられずに。彼女に触れようとした男の腕はやけに忌々しく意識に残り、茶化しはしても密かにあった心配から軽い調子の言葉の後に短く優しげに一言だけ付け足して)
__オォイ、少し離れたかと思えばこの有様かァ?…。…羽沢、何かされてねェだろうな
(/お、お、お化粧!?蟲柱さまと鏡台に並んで…と絶対素敵な光景ではありませんか…!羽沢さまは涼しげなお化粧がよく似合いそうで…。何だかんだ揶揄い上手な蟲柱さまとは不死川も口喧嘩で勝てなくてばちばちしていそうです。羽沢さまとの本気の喧嘩も見てみたいですね…塩対応…好きです…(?)時間が経っても距離が近付いても相手のことを尊重してくださる羽沢さま…素敵…いつまでも初々しい二人が目に浮かびます*´`*
腕っぷしも立つ格好良い羽沢さまにテンション爆上がりで、読むのも大変キモ長文ロルを生み出してしまい土下座ものですが不死川も合流いたしました!!悪党の行動や台詞は適当に蹴っていただいて大丈夫ですので…!悪党ズが天に召される前には止めていただけるでしょうし一思いに暴れましょう…◎)
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