不死川実弥 2021-06-09 23:05:40 |
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…え、…あァ、行くか
(鬼の夜には鋭敏に気配を読みとっても、気を許した相手の前では視線にも疎く彼女の瞳が己を向いていることなど気付きもせず。頭ひとつ分低い背に、隣で揺れる空色の着物、心地良く耳を擽る彼女の涼しげな声。この時間を穏やかに楽しんで思い出を瞳の奥に記憶していくように町並みを眺め。己の言った店には彼女も興味を持ったらしく、贈り物選びを自分のことのように考えてくれているその表情が微笑ましく。そんな彼女に似合う何かが見付かれば、なんて呑気に考え店へ入ろうとしていたその時。不意に片手に温かな何かが触れて意識を引き戻され。手元を一瞥してみると何故か彼女の指がそっと己の指と重なり、張り切っているが故に手を引いているつもりなのかごく自然に繋がれた手がそこに。やむを得ない状況で彼女の手に触れたことは何度もあるのだが、こう冷静なまま繋いでいるとまるで__遅れて自覚した状況に急に鼓動が速まって頬が薄く熱を帯び。散々年下扱いしてきた彼女の滑らかな指と体温は、妹達の手を引いた感覚とは違っていた。気恥ずかしいとその手を振り解いてしまえばいいものを、少し、ほんの少しだけ、このままの温もりを感じていたくて繋がれたままに。己が照れては彼女も直ぐ手を離すだろうと、動揺に詰まりかけた声を抑え何事もなかったように振る舞い平然を装って店の中へと歩みを進め。様々な品の並ぶ棚を見る限り何か良い物が見つかりそうで、あまり経験が無いため見当の付かない鴉への贈り物を雑談代わりに尋ねて気を逸らそうと試みるも、先程の熱っぽい鼓動の名残りにごく僅かに頬の色付きの消えないまま)
…鴉に土産って、いつも何渡してんだァ?…うちのは食いもんくらいしかやったことねェぞ
(/ナイス無茶振りですね…!自宅ならまだしも氷柱邸を吹き飛ばさないように…。お礼も忘れてスイカにはしゃいでいたら可愛すぎませんか…!?不死川サマありがとうはァ?とふざけて文句を言っていそうです。敬語を使う関係性でもないので違和感しかありませんが…*´`*少しずつの進展が尊いですよね…どこで自覚してどこで関係性が変わるか迷いすぎてにやにやが止まりません…!!ウッ…なんて謙虚な…絶対隠れファンが居そうだと思います…!!特に善逸くんみたいな後輩系の子たちからお姉さまとして憧れられていそうだなと勝手な想像をしております。悪党ズが天に召されないようにそれなりに加減をしなければ…いざというときは羽沢さまの言うことなら聞くのでぶっ飛ばしてでも止めてください(?))
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