1671 2021-05-27 08:51:49 |
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( メニューを真剣に眺めるあまり、恋人から視線を送られていることは殆ど気にならず。慣れたからというのもあるかもしれない。しかし、だからといって気付かなかったことにするのも勿体無い。「しゅーくん、こっち見すぎ」なんて少々笑いながら伝えてみて。「私もしゅーくんが取られないか心配だったんだから」想いを伝えあうよりも前から同じことを考えていたなんて、気恥ずかしくて、嬉しい。此処で話すのは恐らくバカップル認定されて迷惑がられる、と本来ならば控えていたはずなのに、今はどうでもよかった。それよりしっかりと伝えたい気持ちの方が先行していて。緩い笑みを浮かべて喜びを噛み締め。「おー、定番。あとで一口ちょーだい」注文を聞くなり服の裾をくい、と引っ張っておねだりを。注文から待つこと数分、出てきたクレープはつやつやと輝いていて綺麗だった。これはSNS映えするはずだ、と納得し。「二個受け取るから。大丈夫、ちゃあんと収めるよ」指でまるを作ってみせてから、周りに迷惑にならないように写真撮影を。全体像、クレープそれぞれの他に彼だけをアップにして撮ったのは内緒で )
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